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VRChatのカメラ小噺(被写界深度編)


※2021年11月のアップデートにより、VRChatのデフォルトカメラにズーム、被写界深度等の新機能が追加されました。こちらの記事に書かれている内容は既に過去の物ですが、過去の記録として、個人的な備忘録として残しておきます。(2021/11/11追記)




(こちらは前後編の後編です。前編を先にお読み下さい。)


被写界深度を変更できるツール

VRChatのカメラを使用していると、視野角の他にもう一つ気になって来る事がある。絞り(被写界深度)だ。

VRChatにおける絞りは、純粋にボケやすさ、ボケの量の事になるが、これを導入するツールは視野角変更ツールよりも早くからあった。

これらのツールは、シェーダーを適応した板ポリごしに撮影する事によってピントの合ってない場所をボケさせるフィルターで、フィルターの中央に自動でピントが合うようになっている。(距離固定もできるらしいが、僕は使った事ない。)

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(VRChatで背景のボケた写真が撮れる!僕にとっては革命的な出来事だった。)

被写界深度フィルターは前編で紹介した視野角どぎつくないカメラと組み合わせることが出来るので、この時初めて中望遠でのアバターのポートレート風写真の撮影が可能になった。


中望遠でポートレートは楽しい!

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カワイイ、カッコイイ、凝ったアバターが溢れ返るVRChatで、それを活かす中望遠(代表的なのは85mm、105mm、135mmあたりかな?)での撮影は、VRChatの楽しみを大きく広げてくれた。

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中望遠より望遠での撮影は距離感が圧縮されてパースがつきにくくなり、被写体を一枚の画像のように扱うことが出来る。さらにピントの合っていない部分をぼかすことによって情報量を減らす事で、絵作りがしやすくなる。広角だけで撮影していたときに比べて、かなり絵作りしやすくなっているので、写真が上手くなったと勘違いするくらいだ(笑)。

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では、いい写真を撮るコツとは何だろうか? 自分の乏しい経験から言わせてもらえば、いい被写体といい光さえ用意できれば、95%は完成だ。VRChatで言えばいいワールドに、(造形がいい。照明がいい。)いいアバター(造形がいい。シェーダーがワールドの照明にマッチしている。)を持ち込めればOK。(残り5%はシャッターチャンスを逃さないようにということ。)

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上記の写真は、視野角どぎつくないカメラ+被写界深度フィルターで撮影しているが、どんなツールを使ってもそれは変わらないだろう。


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最後の三枚は、最近(2,020年5月現在)流行りの映えスポット、ワールドエンド・ユートピアの最奥の花畑でVirtualLensを使って撮影した物だ(アバターも全て、最近発売の物だ。)。被写体と光が良ければ、ある程度の写真は誰でも気軽に撮れちゃうのだ。


さいごに

VirtualLensの流行に便乗してこの記事を書きはじめたが、最後の最後にやっと、VirtualLensの写真が登場した(笑)。VirtualLensの導入方法や使い方は、自分もまだあまり使い込んではいないので、公式や他の方の記事にお任せしたい。

VRChatのカメラ機能に関しては、使用頻度が高いにも関わらず、不十分な点が多く、長い間悩まされて来た。今までに発売されたツールによってその多くが解消されたが、それぞれのツールにはカメラやdirectional lightが内蔵されているため、処理が重くなってしまうという欠点も存在する。

願わくばVRChat運営にはカメラ機能の一刻も早い改善をお願いしたいと思う。


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