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BridalFashionWeekから学ぶウエディングドレスのトレンドの取り入れ方

こんにちは!
Kagikacco Takasuです

先日ふと心ときめくドレスを見つけました

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VOUGEWEDDING:
https://www.vogue.co.jp/wedding/article/2021ss-bridal-collection-reem-acra

そう、コロナ騒動ですっかり盛り上がりに欠けていたのですが
本来であれば4月はNYにてBridalFashionWeekが開催されていたのです


BridalFashionWeekって?


これはニューヨークで開催される
世界各国のドレスブランドとバイヤーが集まりショーや展示会から
商談まで行われる約1週間のブライダルコスチュームのイベント

もちろんニューヨークの他、イタリア、スペインでも
開催されてはいますが
今一番注目されているのはトレンドの発信地でもあるニューヨーク

日本からも
自社用ドレスのセレクトにバイヤーが(私はこちらです)
トレンド情報の収集にメディア関係者が
新作のデザインインスピレーションの為にデザイナーがなど
それぞれの目的の為に集まってきます

花嫁であってもなくても“新作”という言葉に惹かれてしまうのは
女性心理ではないでしょうか

とはいえ
ドレスの展示会から実際にドレスショップで店頭に並ぶまで
時差があるのは当然のことだけど
感度の高い花嫁ならトレンドも意識したいところ

今回はドレス展示会から読みとく
トレンドの取り入れ方についてお話します

但し、私の経験をもとにした個人的見解もありますので
その点はご容赦くださいね


年間のドレス展示会スケジュール

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ドレスの展示会は海外では
ニューヨーク…年2回(主に4月10月)
イタリア・ミラノ…年1回(主に4/5月)
スペイン・バルセロナ…年1回(主に4/5月)
  ※ミラノ→バルセロナとハシゴするブランドも多いです

国内では2月9月に大きく東京・京都で行われています
 ※国内は京都(2月8月)→東京の流れ
また国内ではデザイナーブランドが2月9月の間で新作を出しています

国内デザイナーは
Disneyや蜷川実花、JILLSTUARTやBarbie、神田うの
藤田ニコル、ANTEPRIMA、LAURAASHLEY、ANNASUI…など

国内ブランドドレスについては
後日お話しできればなぁなんて思っていますが

今回は海外国内展示会におけるトレンドの流れのお話なのでまたの機会に

知りたいブランドのことがありましたらメッセージいただければ!
特徴などお話しますよ!!


トレンドとは?


私たちバイヤーやメディア関係者など展示会で知りたいことは
“次のトレンドは何か”が大きいと思います

でも実際展示会で“次のトレンドは〇〇です”なんて
発表があるわけではありません

なので色々なブランドを巡って各ブランドの共通点を探すのです

そうすると不思議と何点の共通点が見つかり
それがトレンドに繋がります

なぜ共通点が見つかるのか?

もちろんブランドもオリジナリティを大切にするので
事前に各ブランド同士で情報交換なんてしていません

ここでふたつのキーワードがあります

ひとつは素材です

ドレスを作るのには素材(生地)が必要
新しい生地が発表されるとそれに基づいて
新しいドレスを作り出すための素材が共通し各ブランドの共通点が生まれます

もうひとつはデザイン
今のトレンドの進化系になることが多いのです

例えばですが
メーガン妃のロイヤルウエディングから
ビスチェが主流のウエディングドレスからロングスリーブが流行りました

そこからスリーブは残りつつ
フレンチやパフなどのショートスリーブや
パフスリーブなどのデザインが進化したものがトレンドになっています


この場合のメーガン妃のように
有名な人が取り入れることで一気に広まりトレンドになるケースもあります

こういうことがあると
改めて有名人の影響力は大きいなと実感


と、この場合は例外ですが
実際は海外の展示会で日本のバイヤーやメディア関係者
デザイナーがそのトレンドを見抜きそれぞれの行動に出ます

海外展示会から国内に広がるまで


バイヤーはバイイングをし、約半年後にそれがショップに並びます
メディア関係者はそのトレンドをいち早く発信し
旬な情報がユーザーのもとに届きます
そして国内のデザイナーは次の国内の展示会で
そのトレンドをとりいれたデザインを発表するため、早急にドレスを仕上げます
(ここでいうのはドレスデザイナーとして名を出していないデザイナーです)

こうして少しずつトレンドとして新しいデザインが広まります
(30%くらい)


それが次に大きく広がるのが海外展示会から約半年後
国内展示会でそのインポートドレスのトレンドを取り入れた
国内ドレスが発表されることでより沢山のショップスタッフや
花嫁やドレスに興味のある方に広がっていきます

数あるドレスショップの中でも
インポートドレスのバイイングができるのは限られているので
この国内展示会で新しいトレンドがさらに広がります
(50%くらい)

そして国内ドレスを展示会で発注をしてからショップに届くのが大体4ヶ月後
海外の展示会で知り得たトレンドドレスを実際にショップで着られるのは
インポートドレスで約半年、国内ドレスで約9ヶ月後

ドレスの決定は半年〜3ヶ月前がスタンダードなので
トレンドのドレスを実際に着用するには
海外展示会から大体1年後の挙式日スケジュールがオススメです


そんなに!?
と思うかもしれませんがこの海外展示会で発表されたトレンドドレスは
1年後だと流行遅れというよりも
まだまだトレンドとして広まっている最中なのでご安心ください
(70%くらい)

実際にブライダルの現場でそのトレンドドレスが流行るのは1年半後…
そこが最も拡散されトレンドドレスとして定着するのです
(100%!)


トレンドが浸透するSNSの力

最も拡散されるキーワードは“実際の花嫁の挙式写真”です

現在、プレ花(これから挙式を行う花嫁の総称)の一番の情報収集源は
同じプレ花や卒花(挙式が済んだ花嫁の総称)のSNSからです

以前のような有名人とのコラボ発信よりも
プレ花、卒花からの情報の方がリアルで再現性も高いから

そこで花嫁から人気のプレ花が実際の挙式でそのトレンドドレスを選んでいるとまたたく間にそのドレスに注目が集まり実際にそれを選ぶ花嫁が増え
トレンドとしてドレス業界に浸透します

人気のプレ花は感度が高くトレンドの取り入れが上手なので
まだ国内では浸透していないトレンドドレスを選ばれることが多いのも
このドレストレンドの広がり方において重要なポイントです


というわけで
実際に今トレンドドレスとして注目されているデザインは
1年半前に発表されたドレスであることが多いのです


すぐに取り入れられるトレンド情報

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しかしこの情報では
2ヶ月後に挙式を控えている方にとってはあまり意味ないですよね

そんな挙式近い花嫁にも
メディアのトレンド情報で見ていただきたいポイントがあります

それはヘアスタイルとコーディネート(主にアクセサリー)

これもドレスと同様にトレンドとして広がります

ヘアスタイルやアクセサリーのコーディネートは
すぐにでも取り入れられるおすすめのポイント

ラフなダウンスタイルや大振りのイヤリングのコーディネートなど
ドレスのトレンドと同じように
花嫁スタイルのトレンドになっているんですよ!

ただショーの写真でそのまま参考にしてしまうと
だいぶ大胆だから…
70%くらいに抑えた方がバランス良いです◎


正直トレンドのお話をしていますが
ドレス業界においてはトレンドが一番の優先事項ではありません

有名ブランドも毎シーズン新作ドレスを出していても
花嫁さまからの希望はブランドのシグネチャードレス(代表的・特徴的なドレス)が
多いのもその特徴

ウエディングドレスは一生に一回のものなので
ファストファッションのような“トレンド”よりも
自分が“変わらず好きなもの”“憧れているもの”“自分らしいこと”
大事にすることをオススメしています

結婚式に“自分達らしさ”を大事にし始めオリジナルウエディングが流行り
その“自分らしさ”は選んだドレスに現れて
それは視覚的にもゲストに伝えやすいからです

そして一度浸透したトレンドは2〜3年経っても
トレンドとして人気なドレスなことも不思議なことではありません

なのでドレスを探している花嫁さま
今自分が心惹かれるドレスを大事にしてくださいね!


最後に…

これから挙式を迎える方やドレスに興味を持っている方
ドレス業界で働いている方の参考になれば嬉しいです!

それではまた次回、これからは週1〜2ペースで頑張ります(意気込み)


WHAT is Kagikacco? 

 Nagasaku・Takasuの2名で運営するパーソナルスタイリング(クローゼットコンサル)サービス。 
ブライダルスタイリストとして 1000人以上の衣裳選びをお手伝いしてきた経験から、装いを整えることは自信や勇気、幸福感を生むということを知り、Kagikaccoはこれを『装いの魔法』と名付けました。

 この『装いの魔法』をブライダルの枠を超えて 多くの人に届けたいという決意を胸に独立。
その人の「好き」を主軸に骨格やパーソナルカラー、 TPOやパーソナリティーに合わせたファションを提案しています。 

 少しの変化が人生を変える。 そしてそのきっかけをKagikaccoが作りたい。 そんな願いを込めて活動しています。




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