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人が人に優しくある世界 【私が望む世界】

優しさ(読み方:やさしさ)
心温かく、思いやりがあること。

実用日本語表現辞典

「 人が人に優しくある世界 」

・ 渋谷の横断歩道が青信号で渡りきれないお婆ちゃんの為に、車に合図をしながらゆっくり隣を歩く人
・ 階段手前で立ち止まっていた人のスーツケースを一緒に運ぶ人
・ 電車の中で目があった赤ちゃんを笑わせようとしている人

街を見渡せば
人の優しさを目にする機会はたくさんあります。

「ウエディングドレスを作る人になりたい」と自分の夢を決めてから今まで、20年間以上にこのブライダル業界にいられているのは、私が望むこの世界を間近で実感することができるから。

「 なんてキラキラした世界なんだろう 」
「 人って本当にあたたかいな 」

辛い時、もうダメだって思った時、
振り返ると人の優しさに救われてきました。



「結婚式」で気づく優しさ


この結婚式という空間は不思議なもので
「 自分が主役として人前に立つこと 」
「 今まで言えなかったこと伝えること 」
「 ずっと許せなかったことに決着をつけること 」
そんなことも
「今日くらいは」「一生に一度だから」
行動する勇気を与えてくれる場所です。

離縁して数年ぶりに顔を合わせる両親が
目が合わないように敢えて二人の席を離していた位の仲だったのに
気づけば隣でお酒を飲んでいたりして
「そんなことある!?」
と奇跡を感じさせるようなドラマにも何度も立ち会いました。

でも毎月結婚式の現場にいる私が
心あたたかくなるシーンはもっと些細なところ。

登場した新郎新婦の姿を見て、家族や友人が感動しているその姿

挙式シーンで涙する新郎父

何をするでもない
ただ幸せになった姿をお披露目するだけ

人の心を動かすことってとてもシンプルです。


実際に私も経験があります。
プランナーとして携わっていた知人の結婚式の入場シーン。
新郎試行錯誤の末、仕上がったオープニングムービーが流れた瞬間
「すげー!!」の大歓声!!
楽しんで欲しい!の一心で仕上げていたことを知っていたから
その想いがゲストに届いたことがわかってもう涙腺崩壊。
幸せそうに誇らしげに歩く姿に、私はひたすら感動しました。

大歓声の中入場する新郎新婦

大切な人が「幸せになった!」と思えるだけで心があたたかくなる
「想いが届いた!」と実感するだけで込み上げてくる想い

この優しさに包まれた空間は共にいる人の心も温かくしてくれます。

大切なのは、「特別な1日」よりも「日常」

「一生に一度だから」が勇気を与えてくれているのも事実です。
でも特別な1日にする盛大なことよりも
日常で行う些細なことの方がコミュニケーションにおいては重要。

普段全く家事に子育てに非協力な旦那さんが記念日だけ張り切るよりも、
普段の子育てや家事を率先して協力してくれた方が何倍も嬉しい!
そう思う方、少なくないと思います(笑)

大事なことは「日常」にある。

15年勤めた会社を退職した2019年
私はKagikacco(カギカッコ)という屋号で、パーソナルスタイリストとして活動を始めました。
このKagikaccoの名前の由来は「」(カギカッコ)から。
何気ない言葉も「」カッコをつけるだけで特別なものに変わります。
何気ない日常をあなたにとって「特別」なものにします。
そんな想いを込めて、
『日常に「特別」を』というキャッチコピーで活動しています。

「人が人に優しくある」ために大きなことは必要ありません。
些細な優しさを常日頃からできる範囲ですればいい。
口にする度に、私でもできそうだ!という気持ちが増してきます。

人の優しさで救われた過去

「疲れてるだろうからチョコあげるね」
「接客遅くまでお疲れ様、フロア片付けておいたよ」
残業続きで辛かった時も頑張ろうと思えた同僚の優しさや

「なんでもいいから、さっちゃんうちにおいでよ」
同棲していた彼と別れる私を心配して、1年半もの間居候をさせてくれた真奈美ちゃんの優しさ(彼女は私の人生に大きく影響を与えてくれた重要人物だが詳細は別の投稿で)

私は俗にいうシンデレラストーリーがないこともあり
何か行動をすることの原動力が弱く感じて発信が苦手でした。

でもそれはどん底になる前に私を助けてくれる人がいたから
私は今こうしていられている幸せなことに
この投稿を書きながら気づくことができました。

もちろん人に恵まれてきたと自信を持って言えますが
もちろん中には人に騙されたこともあります。
大きなお金を失ったこともありました。

また騙されるんじゃないかって
人と話すのが怖かった時期もあったけど
でもその時に私を救ってくれたのも人でした。

考えたくなくて動かなかった自分の代わりに
心配して動いてくれた人がいる。

人の優しさが身に染みて
人が信じられなくなってしまうような心の穴は塞がりました。

人の優しさに触れると
自然と人に優しくしたくなる。

どこがスタートでも良いけど、優しさは伝染する。
優しい世界の中では人間関係の悩みは全て解決すると思ってます。

「誰かのために生きてこそ、人生には価値がある」

アルベルト・アインシュタイン


私だからできること

人が人を想いあえる優しい世界は「社会貢献」に繋がっています。

私は今まで社会貢献ということがとても縁遠く感じていました。
そんなたいそれたことを考える前に、自分のことをどうにかするのが先じゃない?って思ってました。

社会貢献を率先している人の多くは
そうせざるを得ないような体験をしていて
だからこそ言葉や行動に重みがあり人を惹きつけています。

逆にそこにつながる理由が曖昧な私は
自分がすることはただの偽善で、自己満足なんじゃないかと
足踏みをしていました。

でも世の中は、一部の人が頑張っていても変わりません。

3:4:3 の法則にあるように
何かを行うときに率先して動くのが3割、批判的で動かないのが3割
一番多い4割は基本無関心でありながら影響力のある方に傾く人たちです。

私が望む「人が人に優しくある世界」は
隣で困っている人がいたら声をかけることが当たり前な世界
誰だって、小学生だってできるようなことです。

その一歩のやり方やその先の未来が明確に見えれば
4割の人たちはもっと気軽に動けるようになります。
4割の人は具体的な方法がわからず立ち止まっている可能性も高いから。

だから特別な経験のない「4割」にいる私が動くことが
何よりも望む未来につながると思っています。

「 人が人に優しくある世界 」

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