価格感応性がweb上だとバグる話

優秀な人間だったり、よく考えている人は往々にして価格感応性が高いなぁと思っています。
また、消費者というのは意外に合理的だったり、合理的じゃなかったりするわけですが、価格感応性を高めるのは生きていく上ですごく大事だなと思ったのでメモ。

価格感応性というのは

そのものに対する値段の理解
(顧客が商品を購入する際にどれだけ価格に敏感になるか)

という理解で大丈夫です。

例えば、服を選ぶときに、この生地でこんなおしゃれで4800円だったの!安くない????みたいなやつです。4800円が高いかどうか、は生地だったり、デザインだったり、ブランドだったりから鑑みて「安い」と判断しているわけです。

うまい棒が100円だったら高いけど、新車が100万円だったらめちゃ安いみたいな。人は常に、価格に対して反応をしているものです。

庶民の価格感応性は高いのか

サービスを運営していたり、話を聞いていて、ずっと興味深いテーマが
「庶民(その辺の人たち)は価格感応性が高いのか」というのが実はあります。

統計学的には、庶民は結構合理的な消費をしていると示すものもあれば、別にyoutubeを見たりamazonを使ったり、調べ物するくらいなのに高いMacbookやiPhoneを買っている人は多いわけです。

WordやExcelは無料じゃないです。むしろ高い買い物に当たります。
でも日本ではPCに標準装備されてたりするので、意識せず使っている人が多い。Googleドキュメントだったら無料なのに。

ここからわかることが、「その価格が適正かどうか」の判断にはかなり知識が必要だということ。

僕はあんまりファッションに興味がないんですが、服はみんな高く感じます。ブランドとかわからないし。
ある人にはお宝なファン限定のTシャツが数万円したりしますが、それはその人が、知識が豊富だからです。世界に1000枚しかないんだよ、とか、このグループのファングッズはいつも売り切れるの!とか。

でも庶民は、iPhoneとAndroidの、どちらのOSを搭載したら、どう変わるのかなんて興味ないし、知らないので、15万のiPhoneを平気で、auとかから買ったりする。

うーむ、庶民の価格感応性はやっぱり低いほうなのかな?

Web上だとまじで価格感応性がバグる

特にWeb上だと、価格感応性がすごい変になっている人が多いなって思います。これはAmazonだとすごい買い物しちゃ〜うという話でもあるんですが、主題はそこではなく。

例えば、情報というのは、スマホの台頭なんかで、かなり価値が下がったといわれています。どこの会社もサービスもWeb上にお金をかけてサイトを開設したりしますが、みんな無料でアクセスできる。

無料だと思っているんですよね。
昔は、変なサイトにアクセスしたらお金を取られそう!とかあったんですが、最近の子供はそんな意識はない。

このサイトで得られる情報の価値どれくらいなのか、とか本当に意識していない。Youtubeで動画見てる膨大な時間をバイトに費やしたらかなりのお金になるのに、無料で動画がおもしろい!とたくさん見ちゃう。

自分が今、どれくらいの資産(お金、時間、資源)を消費しているかが、Web上だとすごく無意識になってしまう。これはリアルじゃないからかな。
服は手にとって目で見てわかるから、高いとか判断しやすい。

メルカリで値下げ交渉しまくり現象が起こるのも、Twiterでわかりづらい!と怒る人も、価格感応性が低い気がします。
この商品はどれくらいの価格が適正なのか。
この商品を作るために使うスキルの値段はいくらなのか。

価格感応性を高める、というのは、ネットが発達した今、すごく大事なスキルだと思う。というか、高まっていくのかも。



先日、自宅の猫の首輪がボロボロになっていることに気づきました。サポートしていただいたら、猫の首輪にして、noteに投稿します。