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Killteamコアルール1.8改訂とエラッタもろもろの解説記事

オッス、Killteamにエラッタ(アップデート)が入りました。諸々の内容について解説が必要そうなものをそれらしく解説します。見たところ日本語版も英語版も同一内容のエラッタがなされていたので、今回は日本語版の内容の実を紹介します(たまにあるのです、違うことが……)


コアルール1.8

閉鎖空間追加ルール

特殊戦術の中には、1人または複数の特務兵を降下ゾーンの範囲外に配置可能なものがある(例:コマンドの『コソコソ野郎』、ハイエロテック・サークル の『次元転移』など)。『閉鎖空間』ルールを使用するバトルでは、この特殊戦術は使用できない。その代わり、このような特殊戦術は1回のバトルにつき、 偵察ステップ終了時に1 回だけ使用することができ、この特殊 戦術が指定した、自軍の降下ゾーンに完全に収まっている特務兵1体に自由に『通常移動』および『ハッチ操作』の両方のフリーアクションを実行させることができる。”

コアルール1.8より(一部表記修正)

何を言ってるか分かりづらいけど、自軍降下ゾーン外に配置できる特殊戦術(上記の例の他に、ハンタークレードの『配置地点秘匿』やウィルムブレイドの『隠密』などが挙げられます)の効果を一律にするものです。効果の内容は以下の通り。

偵察ステップ終了時に、自軍降下ゾーン内に存在し、元の効果を適用する特務兵を選択し、フリーアクションとして『通常移動』と『ハッチ開閉』アクションを1回ずつ行わせることができる。

これは偵察ステップ中のフリーアクションであるため、その特務兵が行動を行う際は通常移動やハッチ開閉アクションを行うことができます。また、特務兵の態勢についての指示がないため、配置ステップ時に決定した態勢を適用できる点も知っておくとよいでしょう。

『ハッチ戦闘』アクション

最終文を以下のように変更する:
“白兵戦フェイズ中のあらゆるステップにおいて、その敵特務兵は命令中の特務兵の接敵範囲内にいるものとみなされる。”

コアルール1.8より

これは接敵範囲内に存在する敵特務兵に対して白兵戦デバフ効果を適用させるものです。妥当やね。次行こうぜ

『信仰の残灰』キャンペーン・ルール

16ページ、優勢の判定
以下の文章を追加する:
“優勢を判定した後、入札された共謀者カードと偽計カードをすべて破棄し、すべての自軍側策略カードを自軍の手札に戻す。”

コアルール1.8より

これはカードを手札に戻すタイミングを示したものです。当たり前っちゃ当たり前の内容だけど、こうした文言がないと分からないからね。プログラマーにお使いを頼むようなものです

インクィジトリアル・エージェント1.0

34ページ、キルチームの選択制限、
テンペストゥス・サイオン& カサーキン 第二文を以下のように変更する:
“補助支援部隊には、トルーパー以外の上記の特務兵は1 種類に つき1体までしか編入できない。

インクィジトリアル・エージェント アップデート1.0より

34ページ、キルチームの選択制限、
ベテラン・ガーズマン 第二文を以下のように変更する:
“補助支援部隊には、トルーパー・ベテラン以外の上記の特務兵は1種類につき1体までしか編入できない。

インクィジトリアル・エージェント アップデート1.0より

これら2つのキルチームのリストには、武装ごとにガンナーたちが登録されています。(エグジャクションとかネイビーブリーチャーはガンナーのバリエーションとしてしか登録されていないのに)つまり今回のエラッタで、カサーキンとガーズマンのガンナーとシャープシューターの人数制限が解除されたのです。パフパフ!

ガンナーたちをたくさん連れて行けるだけではなく、エージェントたちにはガンサーヴィターがついています。彼らの圧倒的な火力を上手いことぶつけてやりましょう

40ページ、ガン・サーヴィター、
ロボトミー手術 ルール文を以下のように変更する:
この特務兵の命令開始時、自軍のインクィジトリアル・エージェ ント ・特務兵(ガン・サーヴィター・特務兵は除く)から視認可能かつ 以内にいる(逆も可能)場合、この特務兵の【行動値上限】は +1の修正を受ける。

インクィジトリアル・エージェント アップデート1.0より

これはサーヴィター同士でバフをかけられないようにする調整です。ロボトミー手術済で判断能力がカスになった人間ロボットはいくら集まっても指揮なんてできんのよね

エグザクション・スカッド1.1

*59ページ、特殊戦略『正義の執行』
第一文の該当箇所を以下のように変更する:
“そのターニングポイントの終了時まで、味方エグザクション・ スカッド ・特務兵が”

エグザクション・スカッド1.1より

書き忘れの補足です。つぎつぎ

カサーキン1.1

*40ページ、カサーキン・デモトルーパー、
『近接信管』スペシャ ルルール 第一文の括弧書きを以下のように変更する:
“(たとえこの特務兵がキルゾーンにおらずとも発動し、その際は 【射撃技能】へのいかなる修正も無視する)”

カサーキン1.1より

地雷は当人がいなくても起爆するので、当然射撃補正も独立しています。そりゃそうだ

ケイオスカルト1.0

56ページ, 変異 第三段落、最終文
以下のように変更する:
“その特務兵はバトル終了後に、本来のケイオス・ディヴォティミ ニチュアとデータカードに戻る。

ケイオスカルト1.0より

これはナラティヴプレイに関わります。特務兵の装備や仕様を次のマッチに継承するためっすね

第四項目 以下のように変更する:
“各戦略フェイズにつき1回、自軍が固有戦術を使用する、あるいはパスする場合、それらを行なわない代わりに味方ケイオス・カルト ・特務兵を変異させることができる。変異可能な特務兵の数は、 現在のターニングポイントと同じ数。

ケイオスカルト1.0より

「各戦略フェイズにつき1回」の文言が追加されました。これがないと、ターニングポイントごとに全カルトが変異できてしまうからっすね。さすがにそんなことをするアホはいない(と思いたい)ですが……

ハースキン・サルヴェイジャー1.1

*46ページ、ハースキン・ロケイター、アビリティ『早期発見』
第二文を以下のように変更する:
“さらに、敵特務兵はそのバトルの開始前に移動することはできない(ただしその場合も敵軍は、偵察ステップ中に先制権 を得るために偵察オプションを選択することができる)。

ハースキン・サルヴェイジャー1.1

これは今回のコアルール改訂で偵察ステップ終了時に特務兵が移動できるようになったため修正されました。効果はほぼ変わりません。

ハイエロティック・サークル1.2

58ページ、プラズマサイト・アクセラレイターとリアニメイター、
アビリティ『這い回り』 第二項目を以下のように変更する:
“この特務兵が『退却』アクションを実行する際、その行動値 コストは 1 ポイント減少する(最小値:1AP)。”

ハイエロティック・サークル1.2より

AP消費の最低値が定められました。「一応」これまでは0APでも退却できたようです

フェルゴウル・ラヴェイジャー1.1

*56ページ、『熱狂』アビリティ 以下の文章を追加する(今回追加された部分は斜体になっている):
“敵軍が以下のルールを用いる際、熱狂トークンを獲得したフ ェルゴウル・ラヴェイジャー ・特務兵は(通常通りに無力化されるタイミングではなく)その時点で無力化されたものとみなされる。
• 敵特務兵の無力化を条件とする戦術目標の VP 獲得。
• 苦痛トークン(ハンド・オヴ・アーコン )と流血トークン(ブラッディド )の獲得。
• 『寓意』の演劇の完了(ヴォイドダンサー・トルゥプ )。”

フェルゴウル・ラヴェイジャー1.1より

これは「無力化」のタイミングを明確にするもので、熱狂状態が解除されるわけではありません。トークン獲得や戦術目標を達成するタイミングに関わる問題の解決ですね

ワープコヴン1.5

デザイナーズコメンタリーが更新されました。なぜかアスタリスクが飛んでいるので具体的な箇所を示すと、

Q:特殊戦術『変化の策謀』を発動した場合、新しい戦術目標は
(この特殊戦術の効果によっては)開示されない?
A:その通りだ。戦術目標は指示がある場合にのみ開示され、
そのタイミングがすでに過ぎてしまっている場合はその戦術
目標からいかなるVPも得ることはできない。

ワープコヴン1.5より

ここです。特殊戦術を使うタイミングには気をつけよう!

さいごに

今回の調整は閉鎖環境における不均衡の是正にあったと言えるでしょう。ハッチ開閉アクションを行わなくてはオブジェクトにアクセスできない都合上、ミッションによってはVPに大きな差がつくことがしばしばありました。それを一律で解決したのは個人的には良い調整だと思います。

さて、キルチームはシーズン3まで大きな動きはなさそうですが、この機にこれまで発売されたキルチーム関連商品の包括的な記事をしたためようと考えています。お楽しみに!それじゃまたネ

ほんやくに必要なあれこれの原資になります。よろしくネ