徒然なるままに

俺は色黒です。
こんがり日焼けしています、いわゆる肌色とは程遠いです。
仕事していくらか社会人らしくなりましたが…
それでも、パッと見はサーファーです。
初対面の4割には言われる(しようと思ったこともねぇ(笑))
もともと地黒だし、勉強なんて言われた分もせずに子供の頃から虫取りだ、野球だ、サッカーだ、プールだ、水泳部、大学生になってからも炎天下で部活だとはっちゃき回ってたから当然でしょう。
それはそれはもう見事に日焼けしております。
ピークで焼けてないところは、ブーメランゾーンと目の周りだけでした。

そんな小学校のある日で色が黒いこと、黒人だとからかわれました。
泣きながら家に帰りました。夕食の時、父に話しました。
間違いなく味方になってくれる…そう思ってました。

しかし、父は俺を叱りました。
『なんで、からかわれるのが恥ずかしいんだ。黒人と言われるのがなぜイヤなんだ。それはおまえ自身が黒人が下、劣っていると知らずのうちに差別してるからだ。黒人も同じ人間じゃないのか、白人、アジア人どこが違うんだ。大好きなラモス、ビスマルク、ペレイラはどうなんだ。ダイエーだって今年は白人だけど今まで黒人の外国人が多かっただろ。しんけんに応援してただろ』
それだけ言って父は黙りました。
また涙が止まりませんでした。父の言う通りだったからです。
黒いから汚い、劣っている。
そんなあさはかに縛られていたのは他ならない僕自身だったのです。

だれも同じ人間なのです。
肌の色や外見、家柄血筋、国籍なんかではなく一生懸命生きているそこにこそ、人間の価値があると思います。
だから、僕は一生を懸けている具合が分かりやすいスポーツ選手が、ぶつかり合うスポーツが好きなのでしょう。

一生懸命生きていることをけなすこと。
これは誰が誰に対しても、どんな些細なこと、軽い気持ち、ウケ狙い、冗談でも許されません。
一生懸命さがぶつかり合っているのを見ていれば、とてもそんな冗談言えないと思います。
サッカーは神様が人間に授けた世界中で愛される球遊びです。
プレーする方だけでなく、周りの僕らも神様に恥ずかしくないようにありたいと思ったんです。


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