フロンティアスピリッツ/古橋亨梧(神戸)

大分の選手以外を書くのは初です。と言うのも海外移籍を見送ったことがとても残念だったからです。

古橋亨梧 身長170cm体重63kg年齢24歳 ポジションFW
このサイズのFWで早い、巧い選手は何人もいる。
しかし、古橋だけが持つ武器、それは強さ
屈強なDF相手の肉弾戦も互角に渡り合う強さ
そして稀代のパサー・イニエスタを相手に堂々と要求するメンタルの強さ
なによりも結果が示している。

海外クラブからのオファーも当然である。
しかし、彼は残留を決断した。
再び移籍市場が開く1月にちょうど誕生日を迎え25歳になるFWには
海外挑戦のための時間は決して多くない。
『まだ日本代表に呼ばれていない。海外でステップアップするのではなく、ここからビッグクラブへ巣立ってほしい。』
確かにクラブ側が言うことも一理ある。

しかし、古橋は1つずつ自分で道を切り拓いてきた。
今回のオファーを出した2クラブは確かな育成実績を持っている。
チームメイトには日本人もいる。
そしてオランダにはここから世界への道を切り拓こうと目をギラつかせた世界中の若い脚自慢が集まっている。
フロンティア精神の塊にはこれ以上ないオファーだったと思う。

ギリシャ神話における機会の神“カイロス”はすごい速さで移動し、掴むことができるのは前髪しかない。
捕まえるには追い越し、その前髪を掴むしかない。
見送る判断をしたのは自分
再びチャンスを掴むにはその脚で駆け上がるしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?