ラグビーのポジション

ラグビーのポジションです。観戦のお供にどうぞ
FW第1列プロップ①③、フッカー② 
スクラム命の職人集団です。
②フッカーはスクラムでボールをフックして確保する。ラインアウトではスローワーを務め、サインを出す要です。
①③はラインアウトでジャンパーを支える。密集では押し込む、相手を引きはがすという縁の下の力持ちです。
スクラムでは①②の間に相手の③の頭が入ります。③の方が押しやすいポジションなので、スクラムでは③に注目すると面白いと思います。
“押す”だけだから左右不問と思いがちですが実は深い職人集団です。
そんな職人集団なので、交代で入った選手が治療中などで出れない際には交代で下がった選手がまた出ることができます。

FW第2列ロック④⑤
ラインアウトのジャンパーで背の高い選手です。他にも密集の軸になるポジション、ここが強いチームは強いです。⑤はスクラムで③の後ろなので高身長かつ力強い選手です。NZでは子どもが1番憧れるポジションです。

FW第3列フランカー⑥⑦、ナンバーエイト⑧
フランカーはFWでは小柄なポジションが務める地上戦部隊です。
攻撃ではバックスについていって捕まれば密集をつくるorパスを受けて走り切る。
守備ではスピードに乗った相手バックスを止める、突進してくる相手FWにも立ち向かう第一防衛隊。スクラムを押し込む。
スタミナが非常に求められるポジションです。
ナンバーエイト⑧FWに求められる全ての能力と統率力が求められるポジションです。

ハーフ団スクラムハーフ⑨
密集にいち早く到着しボールを出す。そこからもう一度FWで進むのか、どこまでFWで押すのか、BKに回して展開するのか、自分で走るのか、自分で蹴るか。正確な判断力とパススキルが求められます。短い距離を何度もスプリントする走力が求めらます。個人的には牛飼いと思ってます。

スタンドオフ⑩
スクラムハーフからボールを受けた後を組み立てる司令塔です。正確なキック力、パススキル、自分でも突破できる走力、スピードが求められます。
密集の近くにいるのでタックルの力強さも求められます。

バックス⑪⑭ウィング、⑫⑬センター、⑮フルバック
⑫センターはインサイドセンターと言われ、スタンドオフと並ぶ第2の司令塔です。スタンドオフからパスを受け、どのコースを走れば⑬⑭⑮⑪(⑪が最後なのは理由があります)
と繋がるかを決めるのが醍醐味です、そしてその中にはキックも選択肢にあります。
⑬はアウトサイドセンターと言われます。一番分厚い所を突破していくのでスピードとタックルされても倒れない力強さが求められます。
タックルされても粘って繋いでいくと大チャンスになります。
⑫⑬はディフェンスでもスピードにのった相手の自陣の中央突破を食い止める鍵のポジションです。

⑪左ウィング⑭右ウィング
フィニッシャーです。個人的には⑭がエースだと思います。
ラグビーは右に回していくオープン攻撃がメインです。
その最後が⑭右ウィングだからです。先日の日本代表では松島でした。
⑭右ウィングがエースなら⑪左ウィングはジョーカー【切り札】です。
フリーマンで⑭の外を走ったり、一発カウンター、意表をついて狭いスペースを突破したりとまさにジョーカーです。ロシア戦には出ませんでしたが福岡がそうです。
ウィングは攻撃の局面でサイドが入れ替わったりする、ボールの持ち手次第なので、左右の互換が一番効きやすいかもしれません。
トライを取りきることが最大の守備です。

⑮フルバック文字通り最後の守備の要です。
一番後ろの広いスペースを1人で守りきる走力、スピード、相手が誰であろうと止める強さ、メンタル、ピンチを乗り切るキック力の持ち主です。
そして、この高い総合力を活かした攻撃参加もフルバックの仕事です。
前回大会の五郎丸はフルバックでした。

⑫~⑮のバックスの選手は相手が蹴り込んできたキックを正確にキャッチするキャッチ能力が求められます。これをミスするとノックオンとなり、一瞬にしてピンチです。

このようにサッカーと違い、左右が違えば同じポジションでも役割がかなり変わるのがラグビーです。
そんなラグビーですが、中にはバックスの複数のポジションをこなす選手もいます。ユーティリティバックスと呼ばれることもあります。
ジャパンでは松島、山中、松田などが複数ポジションができます。

最後にオールブラックスと呼ばれる最強軍団ニュージーランドですが、
ある記者が『FWでも圧倒的な走力、スピードで15人全員がバックスだ!』という記事を書き、見出しに【All Backs】と書いたのが由来の1つでもあります。


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