サックスブルーのD.N.A/ジュビロ磐田
ミレニアム、2002日韓ワールドカップ…
この言葉を懐かしく思うJリーグのサポーターにはジュビロ磐田の今の成績は俄かには信じがたいだろう。
この頃に生まれたサポーターにはあの頃のジュビロ磐田の強さは想像がつかないだろう。
鹿島アントラーズとの対戦が“ナショナルダービー”と呼ばれ、まさに覇権を争った。
海外サッカーが今よりも遥かに遠かった時、ジュビロが世界の入口だった。そんな気もする。
確かな個々の技術(約1名の陽気なゴールハンターを除く)に
長所を生かした役割分担と経験と知性に裏打ちされた独創性
さながらオーケストラのようだった。
そんな栄光のジュビロ磐田だがJ2降格も経験した。
J1復帰は果たしたものの栄光からは程遠く、
再建を託したレジェンドにも苦渋の決断を下した。
J2降格がもうすぐそこまで追い詰められている。
あの頃のジュビロに憧れて、ジュビロを倒そうとして、
サッカーを始めたのが今の主力たちである。
歓喜のサックスブルーのユニフォームに袖を通した今、
D.N.Aを次世代につなぐ義務がある。
自分たちが憧れた強さだけが強さではない。
絶対的な崖っぷちに追い詰められ、周りが諦めていても、
最後の笛が鳴るまで諦めずに愚直に走り、体を張り続ける。
そうしてつながった歴史がクラブを強くする。
つながった歴史の上にあの歓喜があった。
だから信じよう、選手と共に。
最後の笛が鳴るまで
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