見出し画像

私の好きなくまさん

最近ハマったバンド、Base Ball Bear(以下ベボベという)。

自分が思い描いた青春がそこにはあった。

16歳にして少女漫画の恋愛に飽きてしまった。
飽きるほど恋愛もしていないが。
少女漫画を開けば、地味(と言いながらも顔は上の上)な女子と学年1イケメンの男子が紆余曲折の果てにくっつくハッピーエンドばかり。

恋愛モノを読みたくて開いたはずなのに、圧倒的コレジャナイ感。辺りを見回しても歩いているカップルに1ミリも羨ましさを感じない。
原因は何なのか探るうち、自分なりの答えが見えてきた。


『女の子のシースルー前髪、男の子の黒髪マッシュ』

これが私に違和感を与えてきた正体だった。

もっと素朴で儚い男女の恋を見たかったのだ。
(上記の髪型を施している方々を卑下している訳ではありません)

例えるならジブリ映画の男女のような。
メイクや服で自らを飾るのではなく、内面で勝負するような。
これ以上言うと反感を買いそうなので止めるが、兎に角私が求めているのは素朴な恋なのだ。
気になるあの子の髪が風に揺れた瞬間、ふわりと香るシャンプーの匂いで始まる恋なのだ。
そこに青臭さと思春期の焦燥感をプラスした恋が見たいのだ。

そんな「自分なりの恋愛像」のようなものを確立してから数ヶ月。
ついに追い求めていたものにたどり着いた。
それが、ベボベだった。


爽やかな歌詞とメロディーが私の追い求めていたものにカチッとはまった気がした。
そう、これだ。
私が感じたかったのはこの感じだ。
一瞬で彼らの虜になった私はいくつもの曲を聞き漁った。
そのどれもが私のタイプどストレートだった。

そうして今に至る訳だが未だに初めて曲を聞いたときの胸の高鳴りを鮮明に覚えている。
(彼らに出会ったのはほんの1ヶ月である)

この出会いは運命だ。
17歳になる手前で、自分が思い描く青春に浸れるバンドに出会えるなんて思いもしなかった。
私が最初に知ったのは爽やか青春のベボベだが、大人の良さをもった一面もあり、きっと私の今まではベボベに出会うためのプロローグだったのかとすら思う。

これからはベボベと共に人生を歩んでいきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?