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プロ写真家・高橋敬市さんをガイド

何の業種であれ、『プロフェッショナル』な方との仕事は、心躍るものがある。
お金はかかるが、得るものはそれ以上だ。

今回、剱岳撮影の第一人者である写真家・高橋敬市さんからのオファーで、剱岳の奥地・三ノ窓氷河や三ノ窓周辺での撮影のガイドをすることになった。

三ノ窓氷河(撮影・高橋敬市)

三の窓から標高差1000mをほぼ真っ直ぐに落ちてくる三の窓氷河。
僕はこの「男らしさ全開」の氷河が大好きだ。
そして御多分に漏れず、「体力必須」のルートである。

左上方の2本の尖塔は、左が「クレオパトラニードル」で右が「チンネ」。
名前を付けた先人は、随分と洒落た感覚の持ち主だったのだろうな。

ちなみに、最上部に狭くなった通称「ノド」の部分の雪渓の残り具合では、右側から巻く必要が出てくる(確保用のロープが必要)

撮影時の高橋氏。
当たり前だが、撮影する姿が絵になる。

池ノ谷の稜線と夏雲。

池ノ谷左俣の険谷から遠く富山湾に沈む夕陽に、しばし目を奪われる・・・。

翌朝、夜明け前からスタンバイする高橋氏。

やがて、後立山連峰の空が焼けてきた。

チンネ正面壁、モルゲンロート。

後立からの朝の斜光と高橋氏。
古希を過ぎてなお、剱岳のまだ撮影したことのない場所を求めて活動をされる氏の執念に、脱帽である。
自分は将来、70歳を過ぎてなお剱岳に関わっているだろうか?

プロのすごさ。
プロのプロたるゆえん。

今回、敬市さんからはそのようなことを学んだ気がする。
まだまだ剱岳撮影の第一線で、ご活躍されることを祈っております。

(山岳ガイド 香川浩士)


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