わたしにはどうにもこうにも苦手な街があって、久しくその街に訪れることは減ったけれど、いまだにそこに立ち、そこにいる人たちに触れ、そこの坂道を登るとあの時の一瞬の隙間から戻れなくなる。

時間も季節もずっと進んで、大人になって、もうずっとずっと昔のことのはずなのに街だけは変わらずその瞬間、その時の会話、その時の空間が鮮明に蘇るようにできていて、私はそこから動けなくなってしまう。

もう何年も何年も特訓したはずなのにね。

なんて、1年前の下書きをいまさら投稿してみる。

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