「武士道」について再考のこと 2022/07/06
(24) 【意外に知らない】武士の成り立ちと、鎌倉と江戸の武士の違い│石川真理子 - YouTube 【注記:この動画は何回かに分けて公開されるのだろう】
日本の歴史は大きく「豪族時代」「律令時代」「武家時代」「近代国民国家時代」に分けられるであろう。「豪族時代」以前の歴史は、大和朝廷の成立過程で大分に取捨選択されたことから正確には掴めないであろう。とは言え、武家時代の類推として見ることができるであろう。
今は、遺伝子情報解析のような新しい「道具」が使われて、日本の歴史の見直しが始まっている。古代だけでなく近現代史についても、時間経過による極秘情報の公開もありこれまでの認識とは異なる事実が屹立してきており、歴史の再認識が行われてきている。端的に言えば「風景」が変わったと言えよう。
この動画の「武士道」についての見直しも歓迎されるものであろう。鎌倉武士に焦点を当てているのが好ましいと言える。律令時代は支那大陸の影響を受けて中央集権国家の体裁を採るが、現実的に日本の伝統と慣習には馴染まず平安後期に公家層の劣化と台頭した平家の在り様で終る。
東国の武家による実力主義の政体として、源氏を頭領に「幕府様式」が誕生する。この様式は江戸幕府で一応の完成域に達するが、「官僚化」の弊害が露呈してゆく。現在もそうであるが、日本は国家として纏り中央集権なり幕府なりで「官僚化」の弊害が溜まる傾向が強いと言える。
西欧近代科学技術文明に遭遇し明治維新より150年が経過し、近代国民国家(中央集権)を構築してきた。官僚達他指導層は何度か大きな間違いを犯してきた。今また、人間社会の大きな転換期にあり、機能しない律令国家から離れて新たな政体を築く台頭期の武士道を顧みるのは「意味」があるであろう。
大陸側の力が増してきている時期で、鎌倉期の武家でなければこの事態(元寇)に対処できなかったかもしれない。今また大陸が奇妙な力を持っている。この厳しい情勢にあって日本国内の諸問題から人間社会の大きな転機への対処(特に隣国への対処)の為には、武士道を見直し知見を得るのは必然であろう。
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