雑感:冬季北京五輪外交的ボイコット:20211208

ー 雑感:冬季北京五輪外交的ボイコット:20211208

米国が、「冬季北京五輪外交的ボイコット」を公表した。外交的ボイコットというのは、如何にも中途半端ではなかろうか。支那(中共)の所業への政治的な反論という建付けであるが、競技を行う選手の立場を考慮していない。ここから醸成される「雰囲気」で選手達は気持ちよく安心して競技に専念できるのであろうか。

ここにきて、新疆ウイグルへのジェノサイドへの「指導」が習近平他により行われている文書がスクープされており、大分に情勢が「煮詰まってきている」であろう。この情勢の推移に対して取敢えずの「観測気球」ではなかろうか。人間社会の反応(更なる支那(中共)への対峙の雰囲気の醸成)を伺っているようにも見受けられる。

JRB政権の立ち位置としては、政権にはJRB氏をはじめ支那(中共)への対応が微妙な者達がいる一方で、議会勢力は厳しい対応を求めていることもあり、一面的に時宜的に米国政界の「妥協的な措置」と見る事も出来るであろう。決して強いものではないが故に、外交的という冠詞が付くことになったと言える。

支那(中共)側の雰囲気は更にボルテージが上がるであろう。然るにここまで彼らの言う「レッドライン」を米国他に踏まれてきても、支那(中共)は戦狼的な言辞を繰り出すだけで対処出来ない事態が続いている。更には、一段と「戦狼感」が強くなる言辞がなされるが周りから見ていれば真面な反論とは捉えられず何を「いきり立っている」のかという印象しか与えない。つまり、支那(中共)が作り上げたものが大多数の人民を虐げ周辺民族を「浄化」して搾取し吸収した代償としての「砂上の楼閣」であり、ここまで台頭したのだから能力はないとは言わないがその能力は悍ましきものであり、何時の時代に生きているのかと問い正されるべき類のものであろう。そうした者達が開催する「オリンピック」というのは、その精神に最も馴染まないものであろうと考える。

仮に開催されるとして、支那(中共)による北京地域の「完全統制」のもとで実施されるであろう。それが意味することは、電力エネルギー供給のために統制が行われること、大気汚染回避の為に工場稼働停止や交通量の制限、更には公安対策による人の移動の制限や物流の制限など、当該地域と周辺地域の人民への「過酷な統制」が行われるであろうということである。その際に人民に配慮がなされることは支那(中共)ではないのが「平常」である。オリンピックは中共の「権威付け」のために、かなりの人民の「犠牲」の上で行われることに成るのである。支那(中共)で開催されるということはそうしたことを意味することを参加する選手達も理解することであある。普通の国で行われるのとは訳が違うのである。

中共ウィルスによる感染症禍が、権威主義的な無謬性を体現した「ゼロ・コロナ」という不可能な目標を掲げていることより、支那製のワクチンの効能が良くないこともあり、支那(中共)内で未だ治まっていない現状もある。つまり、強権的で稚拙なロックダウン対応を行っているために、集団免疫という概念もなく「無闇な人民を囲い込み」を行い「疲弊」させていることより、個々の人民の免疫力を却って落としていることにすら気付けない。そして、人民管理システムにより徹底的な管理を行い、酷い場合は人民に「無駄な死」を齎してもいるであろう。これは、中共のいつもの在り様である。

ここにきて女子テニス選手の告発に関わる人権問題でWTAとの軋轢もある。ここまでに、支那(中共)による有効で真面な反応が見られないことより、今回の米国の措置で段々と「追い詰められてゆく」過程に移りつつあるのではないか。更に、米国の外交的ボイコットを国内に知らせることも、ある意味で習近平の権威に傷を付けることでもあり対内的に好ましくないであろう。

ロシアが、ウクライナに対して唐突感がある「妙な動き」を見せている。これは、何か支那(中共)に恩着せ(注目の方向を逸らすということなのか)でもするかのようなものであり、合わせてEUと米国への「挑発」をも行っているのかと勘ぐりたくなる事象である。中露同盟というようなものではなく、大きな枠組(力の所在の変化)を意識した動きと捉えられる。人間社会の権力構造の此処からの「ゆらぎ」に繋がってゆくと推察する。

結局は、オリンピックという「スポーツの祭典」の商業化を促進したことによる「付け(利権の増大)」をIOCは抱えており、本来のオリンピック精神を脇においても開催するという堕落を齎していると言える。その精神を蔑ろにしたオリンピックは最早オリンピックとは呼べないであろう。選手もそうしたオリンピックに参加することを良しとしないのではなかろうか。この先の人間社会のゆらぎと共に、オリンピックを再考する時期に来ていると言える。

追記:

日本と支那(中共)の関係において、支那(中共)は歴史を捏造してまで「反日教育」を実施して支那人民を洗脳している。最近は小紛紅という洗脳された者達も出現している。嘗て支那内で反日破壊活動があり、現在の緊張した情勢において何か事が起きた場合に「特に日本選手の安全」がどのように担保されるかも考えなければならない。欧米先進諸国とは異なる対処を想定するべきであろう。選手の安全は第一義的に考えなければならないであろう。


結局は、此処からの情勢の推移を想定すれば外交的ボイコットという生半可な対応ではなく、完全ボイコットに帰着することに成るのではないかと推察する。そうなった場合の支那(中共)の「様相」も想定してその反動的影響がどのようなもになるかも想定しておく必要があるであろう。岸田政権に「賢い」対応が出来るかそれを期待できるかである。

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