日本人の遺伝子と意志(002)

遺伝子の中で、男系Y染色体ハプログループに注目する。現生日本人の男系で大雑把に分けると、D系統が4割を占め、これに現生支那人の多数派であるO系統の同型が残りの大半を占め、その他の系統も1割程を占める。

注:中国という言葉が「強要」されてきたが、歴史的に捉えれば支那(英語のChinaに相当)が妥当で江戸時代には確立していた。中国と呼ぶのは中国共産党の歴史観を受容することに繋がり与しない。世界の呼び方である英語でChina、日本語で支那を使用する。

沖縄系にはD系統が本土系よりも更に多い。アイヌ系にもD系統が多い。歴史的に日本列島においては、支那大陸における人間集団間の抗争で男系断種のような行為は起こっていない。基本的に融合してきたと言える。

日本列島は、縄文海進で島国になった。ほぼ2万年程前である。その時点で適度な大きさの日本列島が大陸から切り離され、独自の日本列島だけの「世界」が誕生したといえる。そこに生存していたD系統の人達を主体に、現生日本人に繋がる変異が生じて熟成されてきたと考えることができる。

大陸続きの「日本列島」へ人が渡ってきたのは、四万年程前なので、アフリカで誕生したホモサピエンスの内で比較的早くに誕生したD系統のヒトであり、長い時間を掛けて多くの誘因に従って日本列島まで移動してきたと捉えられる。

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