人間界と遺伝子系統
先に日本人の遺伝子と意志を仮説を立て、歴史的な細部は捨象して概括してきた。同じような観点で、ホモサピエンスの多様化した現生人の世界を全体的に捉えたときには、何が見えてくるのか考察してみる。
遺伝子のY染色体ハプログループの変異に注目してきた。男系を体現するものであり、ヒト(人間への変異前の状態を認識する時に使う)の集団の動的変化に強く作用する因子と考える。
ヒトは高等動物に属しており、誕生してから20万年程が経過してきた。現在までの大半の時間は、他の動物と同様に種の保存と変異を繰り返してきた。此処から先は、より遺伝子を前提にした言葉使いをする。ヒトに限定して変異した世界を人間界とする。
此処までの人間界をその誕生から現在に至るまで探求するのは重要であるが、此処からは今現在の人間界の状況とそこに見られる問題を抽出することにしてみる。
現在の人間界の遺伝子で主流なのは、O系統とR系統である。そこに、変異の早期の段階で発現した各種の系統が其々の背景をもち複雑に関与して存在している。系統的に捉えられるが、純粋系統はほぼないともいえる。
現在の人間界では、O系統とR系統が本格的な鬩ぎ合を始めているといえる。先に述べたように純粋系統はほぼ存在しないので、その鬩ぎ合いも非常に複雑になっている。
人間界の「故郷」のA系統は、諸要因で他の系統に蹂躙された時期もあり人間界にそれなりに拡散している。J系統はほぼイスラム圏の主要地域にある。H系統はインド南部地域を主体にある。
特異なのがDE系統である。その主力はイスラエル・ユダヤであり日本である。人間界ではA系統についで出現してきた系統であるが、人間界の不思議で今なお影響力を有している。異様な力を発揮しているものと静かに独自の世界に浸りたいものに分かれているといえる。
前者の一部が明示的でない勢力を現在の人間界で担っている。後者の大半は日本であり、直近に一時期人間界に登場しその存在感を示して見せたが、元々独自の世界に浸っていたい傾向が強く中途半端な立ち位置に今もある。
O系統は一時期R系統に蹂躙された時期もあり、力を付けた現在ではその一部が野望を拡大させてきている。その繁殖力の強さを背景に人間界へ拡大している。その拡大はその性格からあまり好ましいものではないが。
大胆に人間精神の部分をほぼ捨象して「まとめ」てみたが、現在の米国事情や其々の地域で当て嵌めてみると頷けるものがあるのではないか。決して、人間界は一様ではないことも留意する。
D系統を受け継ぐものとしては、今の人間界の状況を見るに、嘗て先達が江戸時代に国をかなり閉めて独自の世界に生きようとしたことは納得できるものである。その為には、軍事力なり財力なりを充分に高めたことも理解しておく必要がある。
現在の人間界で江戸時代の方策は採れないのも事実であろう。ではどうするか。
人間界で独自の立ち位置を確保しておくことはその性格から必須と考える。確り覚醒し皆で共同体を盛り上げ存在感を体現する。そのためには、これまで同様に実体を良くすることを志向することである。伝統と慣習で引き継いできたものがあり、これを適切に理論化して実践して見せることである。その力も能力もある。
R系統には同型の価値観を共有できる勢力もいる。此処とは連携を図る。O系統とは、歴史的に長い経緯がある。しかし、彼等は変わらない。価値観を共有できない。大化の改新から律令国家と部分的に受容した経緯もあるがやはり馴染まず排除した。
D系統の我々は、出自を的確に捉え人間界での位置付けを自覚して、これからの人間界にどのような役割を果たすか確り考え的確な行動を興してゆく。こうした観点から指導できる政治家や経済を担う人物が輩出できるように盛り上げてゆこうではないか。
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