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作・画 赤江かふお ガラッと浴室のドアが開き、僕は体を洗い終え湯船に浸かろうとしていた瞬間だったので、突然風呂場に入ってきた君の、鏡に映る全裸の姿に驚き、尻もちをつきそうになってしまった。 「どうも失礼、お風呂、入りますよん。」 反応が大袈裟だったことを笑われた。 いや、別にこういうことはよくある、君はどうも自分の体が美術品のようであることを知っているんだな。 風呂場の鏡を絵画の額のようにして、薄いナイロンタオルで最低限の部分を隠す仕草で、僕がそのままぼうっと鏡を見ている姿