#本屋になるまで日記0803 「まちを耕す本屋さん」を読み返して、どんな本屋が必要か悩みぬく
先日「独立系書店のはじめ方」講座に参加しました。
神奈川の本屋さんが集まって横浜で開催された「本は港」のスピンオフ企画の立ち位置です。
10月まで、本屋になるための事業計画書作成を行っていきます。
(今回は参加側ですが、性格的にはいつかこういった企画の運営側になりたいと思ったりもします。)
神奈川新聞の太田さんが出席されていたので、
本は港 開港記念ZINEとして作られた「文集・本屋のあるまち/まちを耕す本屋さん」を読み返しました。
神奈川新聞の朝刊で連載された神奈川県の独立系書店を紹介する「まちを耕す本屋さん」
「本は港」のイベントに参加された本屋さんが文章を寄せた「文集・ほんやのあるまち」表裏どちらからでも読むことができる仕様です。
様々な店主の本屋をはじめたきっかけが書かれていますが、
特に小田原にある「南十字」さんの文章が印象的でした。
大人は好きなことを自分で選べますが、子供はそうはいきません。
おかれた環境で文化や娯楽を知るので、最初から選択肢がなければそれを知ることもありません。
地域で経験や情報の差が出ることに、中高生の頃の私は歯がゆさを感じていました。(反抗期にそれを理由に何度も親とけんかをしました)
読んで考えたこと~情報を得る場所だった本屋さん
私が小学生のころ、よく「本の電子化についてどう考えるか」という作文のテーマが出ていました。
ちょうど電子の本が出始めて、今のようにスマホでマンガは読めない時代。作文にはよくこんなことを書いていた気がします。
「電子書籍もいいとは思いますが、やっぱり紙の本がいいと思います。本をめくって読む体験は紙でしか味わえません。調べものをするのにも本は大切です。」
何か言葉を調べたいとき、医療について知りたいとき、料理について知りたいとき、人は本を開いてきました。
今はスマホがあり、インターネットがあり、
世界が手のひら一つにおさまる錯覚を覚えます。
料理だって掃除方法だって、ショート動画を見てしまえば簡単です。
スマホがあれば大抵のことはどの地域でも同じように情報を得られますが、体験は手に入れることができません。
本屋さんは「情報型」から「娯楽・体験型」としての側面を強めていかないといけないなと改めて考えさせられました。
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