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いづれ致死に至るだけの自堕落(モ)

 人を嫌いになることが一番苦しいことだと知っている。それでもどうしても苛ついたり、嫌になることはある。

 それはぼくができることを他人ができない……どころか、やる気すらなかったり、責任ある立場の人が責任をまともに取る気もないような有様であったりするときに、起こる。

 失望だ。

 ぼくは、それを感じたくはない──けれど、まるで、蝶を握りつぶしてしまった彼を見るように、静かに、それでも急速に、心の芯が冷えていく。

 ぼくがこれだけやって、どうしてぼくよりも責任があるべき立場の君がそんなに何もできないのか?

 責任を負う立場から逃げ続けている僕が言うには、あまりに無責任な発言かもしれないが、それでもそう思ってしまうのだ。

 ぼく達は、契約を重んじる。

 契約というものに縛られている。

 常に自身の行いを反省して改善するのが、人に求められる義務のはずだ。

 生まれたときからそうなんだ。ぼくはぼくといういきものに生まれてきた。だから、ぼくを全うしなきゃいけないのだ。

 とてもひどい話だね。

 人は嫌いだ。好くことができない。だから、人とか責任の関係ないインターネットはぼくのそばにあった。

 で、そこにはいっぱいのいきものがいた。

 いや、人なんだけれど、責任から逃れた人はこんなにも癖が強いのになるのか、ってくらいには全員がどうも、それらしくなかった。時折現実の膿が溢れ落ちることがあったりするけれど、基本はもう、意味のわからないものばかりだった。

 人らしくないし、彼らはきっとぼくが嫌いな人じゃないから、ぼくは彼らのことが好きでいられる。

 だけど、もし実際に会って話したら、うっかり覆ったりしちゃうのかな。

 それはやだなぁ。

 やさしさを繕って、規範になろうと身を正したら、ちょっとの間違いでも嫌われちゃうのかな。

 それはこわいね。

 ぼくはすごく短気だし、もともと創作の原動力だって怒りに近いものだったから、素の自分を曝け出すのって結構こわいよね。

 自分がいかにだめでワルいやつかの話はただの不良マウントだからやりたくないけれど、言うほどぼくは正しいやつでもないんだよ。

 バイトのときだって、効率がいいからって正しい動作をやってなかったりするし。
 でもさ、明らかに間に合ってないのに動きを見直したり、改善しないのは怠慢だよ。

 まぁ、ゲームやってるときなんか、ぼくもよくそうなるんだけどね。

 それ以外にも、■人■■たし。

 ぼくは、自分の好きな人のために自分の身を削ってもいいなって思える。それはすごく幸せなことのようにも思えるよ。

 でも逆に、嫌いな人……いや、嫌いでもないや。ぼくにとって価値のない人のために、ぼくは自分を切り売りしたくない。むしろぼくは、嫌いなやつらを■員■■■■■。

 きみは、自分がどっちだと思うかな?

 こわがらないで、悲しまないで。

 あ、そういえば。

 ハンター×ハンターを30巻まで、つまりキメラアント編終わりまで読んだよ。

 善悪の転換、舞台の動かし方、スピードインフレ……。

 ぼくは思ったんだよね。

 いじヤバ?

 いじヤバ、ハンター×ハンターのこと好きすぎるでしょ……とか思ったんですがそもそも念能力者とか緑色の王。がいる時点で当然だった。
 
 名作だったなぁ。

 踊るリスポーンといじヤバはここしばらくで読んだ漫画の中で一番ハマった漫画だと思う。たぶん人生でもトップくらいのハマり方したよ。

 ……。

 歌ってみたをやってる友人がいてさ。

 ぼくは歌はからっきしだし、それをやる勇気もないから、既に動画とかいろいろ作ってやってる友人のことは尊敬してるんだ。

 すごいよねぇ。

 ぼくにはできないことばかり。

 いや、たぶん本気だしたらぼくにできないことなんて何一つないんだけど、友人がやってることは本当にすごいと思ってるんだ。

 後輩にめちゃくちゃ絵のうまい子も増えたし。

 こういう人ばかりならいいんだけれどねぇ。

 でもかなしいことに、うちの学校で、結構大きな盗難事件が起きたんだよ。まぁ、ぼくは最近とんと行ってなかったりするんだけど。

 というか、行けなかったりするんだけどさ。

 被害総額は10何万かな? けっこう大きい。

 モラルがないよね。

 赤の他人に、そうやって迷惑をかけるのは、普通に考えて良くないでしょ。

 でもその普通を意識できない人たちがいる。

 だめな方向に、他人に確実に迷惑をかける方向に、ブレーキがないひとがいる。

 認知が終わっている。

 そういう輩を、ぼくは心底嫌悪しているんだ。

 おまえはどうかって?

 んとね。

 ぼくはちゃんと意識してるよ。意識した上で、踏みにじっていい相手を選んでるだけだから。

 ひとなんて小さなくくりでぼくを縛ってほしくないな。

 それにぼくは悪くないよ。

 招いた君が悪いんだ。そういう話でしょ?





 

 じゃ、ばいばい!