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定価の3倍の種芋を育てるわが家
年子の女の子を育てているわたし。
今回は日々の子育てについて書こうと思う。
「子どもにはいろいろな体験をさせたい」。そう考えている人は多いはず。わたしのそう考える1人だ。
子どもたちが「やってみたい!」と教えてくれることは可能な限り、叶えたい。
野菜が嫌いな長女ちゃんは、とにかく野菜を食べない。
とくに緑と赤の野菜だ。コンビニやスーパーに売っている冷たいうどんが好きな長女ちゃん。ねぎやゴマがすでに入っていると、1つ1つ丁寧に抜き取る徹底ぶりだ。
じゃあ最初から入っていない素うどんを食べればいいのに。と提案しても、コンビニやスーパーで「○○のついで」に食べるのが楽しいらしい。わからなくはない。
その長女ちゃんが、唯一食べたがる野菜の1つにじゃがいもがある。あと大根。
わたし自身も生野菜が苦手で、好き嫌いがあるので長女ちゃんに好き嫌いを直すように強制するつもりはない。
ひじきの煮物や切り干し大根、トマトケチャップなど、まぁなんとか食べられるものも多いから。
そんな長女ちゃんが「じゃがいもを育てたい」というのだ。
あのカルビーのポテトバッグを探す
今の家に越してから、約2年が経つ。去年の夏には3種類の野菜を育てていた。オクラとピーマンとナス。
水やりが毎朝の習慣になり、次から次に実をつけてくれて、家計も助かり、小さな楽しみになった。
てなわけで、今年はもっと規模増やしてやろうじゃないかと考えていたので、ちょうどいい。
ムスメの"やりたい"を叶えることもできて、一石二鳥だな、と思っていた。
ただ農家育ちのわたしは知っている。じゃがいもは幅が必要だ。そして、あの掘り起こす作業が1番楽しいのだ。大きな畑でいくつも育てるならやりがいがあるのだがプランターとなると、こじんまりしてしまい、掘り起こしも30秒で終わってしまう。
なんとか、もっと長女ちゃんが達成感を味わえる方法はないものか考えた。
そうだ。何かで見たポテトバッグはどうだろう。ポテトバッグとはこれ。
袋1つでじゃがいもが育てられるキット。肥料入りの土を使用するので、手を加えなくても育つのが特徴だ。収穫後には、そのまま捨てることができる。(地域や自治体によっては分別が必要)
そしてなんといっなんといってもみんな大好きカルビーのポテトチップスと同じ種芋を使えるのが人気の秘密らしい。
パッケージから、興味もそそってくれるだろう。さっそく探してみることにした。
...さて、野菜作りをしている人、じゃがいもを育てている人ならお分かり頂けると思うのだが、じゃがいもを育てるには、適した時期がある。
種芋を植える時期、育つ時期、収穫の時期。
そう。すでに種芋を植える時期はとうに過ぎている。そのためどこにも売ってないのだ。
ポテトバッグだけじゃない。種芋自体が。
でもそんなことは今の時代、どうにでもなる。ただし、お金がかかる。
結果、ポテトバッグは定価の3倍の値段を払って、わが家にやってきた。長女ちゃんがやりたいというからプライスレスだろう。
子育てに特別なことは必要ないのかもしれない
このポテトバッグを使ってじゃがいもを植えるときには、娘たちにも手伝ってもらった。
GW初日。
午前中から3人で土をいじいじしてのだ(娘たちは水で遊んでいただけだけど)。
土いじりが終わりかけたとき、長女ちゃんが言った。
「すみっこぐらしのお弁当がたべたい!」と。
どこに売っているかはわからないけど、特別なお昼ご飯を食べたかったのだろう。でも午後からの予定を考えると家で食べてから出かけたかったので、「ごめんね〜ごめんね〜」とラーメンを作る。
その間にも「ごっご飯は...?すみっこ??」と聞きにくる長女ちゃんが可愛くて、「じゃあパフェ食べにいこっか!」と提案した。
「パフェ食べたい!パフェ!」と喜んでくれたのでパフェを食べに行く予定だったが、結局ホームセンターの100円のミニソフトになった。
フードコートの100円のミニソフト。ニコニコ食べていた。聞くとおしゃべりしながら食べたのが楽しかった。と。
意外とそんなものなのかな。
家でじゃがいもを作る。一緒にアイスを食べる。
「子どもたちのために、あれもこれもやってあげなきゃ」ではなく、意外とそれくらいでちょうどいいのかもしれない。ムスメたちが笑えばプライスレスなのかも。
最後まで読んで頂きありがとうございます!