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「天才バカボンのパパなのだ」初日感想殴り書き

※第34回下北沢演劇祭参加作品「天才バカボンのパパなのだ」2024年2月21日初日のネタバレ有り感想をただただ殴り書いたものです




良い白昼夢を見たーーーーーー!!!!!!


頭うねうねする言葉のやりとりに、置いてかれないように必死で喰らいついてた序盤は束の間、いつの間にかこのへんてこな世界にどっぷり。登場人物が増えるたびに加速してくおかしなやり取りの波、波、波。しかしその波には乗るでもなく飲みこまれるでもなく、どちらかといえばそこにとぷんと、温泉に浸かってるかのように居心地の良さを感じていた。

もっとこの世界に居たかった!だから終盤「青酸カリ」が出て来た瞬間にこの世界の「終わり」を予感してすごく寂しかった。実際それで終わりますし。そしてめくるめく終末の乱痴気騒ぎが繰り広げられ……

最高でした。



主役は署長&巡査ですね!!!!!

署長は時折どっか行こうとするけどずっと舞台の上に居た。故に恐ろしい台詞量…こんな意味わからん台詞たちを覚えて繰り出す浦井さんTAKAHIROさん凄えかった。


バカボン一家良いいい。良い家族感ひしひし。

特にパパ&ママ仲良さげで愛らしかったし、バカボン撫でて愛でるママも可愛かった。この一家のやりとりもっと見たかった〜(脚本に無いからこれ以上は無理なんでしょうけども)


アニメの印象をアレンジしたお洒落衣装でバカボン一家&レレレのおばさんが並んでるの見て「うわー本物だー!」ってなった。アニメで知ってるバカボン一家と全然違うけども、舞台の上にバカボンキャラクターズが揃った時は非常に胸熱だった。


我らがかみちぃさん演じるバカボンは台詞無い間もずっと挙動不審で可愛かったー!あまり動かずぬたぬたキョロキョロしてる時とガッと動く時の差!普段のかみちぃさんを微塵も感じさせない役への入り込みっぷり!巡査のお尻ぶったたくシーン笑ったー


女1が出て来た時の、一見明るい常識人、一旦その場が落ち着きそうな思わせぶりが凄い。結局彼女が最後のトリガーとなる毒薬持って来てるわけですし、恐ろしい恐ろしい。はるさん良い声してる!


タバコ吸うシーン特に好きだったな、登場人物が揃って来て不思議なチームワークが垣間見えて。それにしてもタバコ吸ってるだけで面白いってなんだ。


男。腕だけの出演かと思ったらちゃんと中身も出て来た、良かった。これはメトロンズの皆さんがそれぞれどう演じるか見たくなっちゃうヤツ!


そして女2の出白!!凄い出方!日替わりの男もだけど、予想外の出方。しかしどんなに落ち着き払っていても彼らも狂人である事には変わらない。


自分も相当おかしな事言ってたはずの署長が最後取り残されるんだな…あの世界に最初に根を上げたから生き残れたのかな…全員バカだと気付いたから生き残ってしまったのかな。


最後の乱舞はまるで夢見てるみたいだったけど実際今日の夢に見そう。バカボンだけリズムの取り方違うところとか可愛かった。


舞台美術お洒落だったなー。逆さに突き刺さる電信柱もかっけー。最後の乱舞シーンも、あんなビカビカになるとは。

ロビーにも終演後粋な計らいがあって素敵だった!


ロビーといえば、お花。

舞台の公演にお花を贈る文化がある事をすっかり忘れていたしやり方がまったくわからないけど


これはかみちぃさんにお花を出すべきだった……!!!


と大後悔。

やり方わからないけど。

かみちぃさんすみません…の気持ち。


あとそういえば、今回席が最前列取れたのだけれど端っこ(上手側)の方だったので「役者さんの顔や演技が全然見れなかったらどうしよう」とか見る前心配してたけど完全に杞憂でした。むしろ端っこにレレレのおばさんたちが来た時、泣き演技をがっつり見られて良かった。目と鼻の先に号泣するレレレのおばさんと慰めるバカボンファミリー。



本当なら全通したかったくらいの「天才バカボンのパパなのだ」、流石に全部は無理だけど少なくともあと2回分はチケット取ってるのでそれを見に行くのもめちゃくちゃ楽しみ。

スタッフ・キャストの皆様千秋楽まで頑張ってください応援してます!!

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