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命はお金より安いのか?→いいえ、ちがいます。「貧困フォビア」があった。

そうです。お金より安い命はありません。

でも、お金の問題が重くなってきたとき、

あまりの重さに命を奪われそうになりました。

はじめは、お金に困っていること、

それが自分のことであるのが認められませんでした。

その事実を認めざるを得ない日が来てもなお、恥ずかしく、怖すぎて、

貧困や借金と向き合えずに、状況をどんどん悪化させてしまいました。

そして、次第に、人生の先行きが見えなくなり、

お金の問題から逃げられない感じがして、

自分の命が大切なものだと思えなくなりました。

当時は「自分の命はお金よりも安いの?」と疑問にさえ思いませんでした。

「貧困フォビア」

貧困は、なぜ恥ずかしく、あんなにも怖いものなのか?

振り返ると、それは「貧困フォビア」が原因の一つだったと思います。

おそらく、ホモフォビアやトランスフォビアのように、

「貧困フォビア」が社会にあって、私の心の中にもあるのだと思います。

「お金より安い命なんてない」と、大人も子どもも思えるようになるには、

社会全体で「貧困フォビア」と向き合う必要があるのではないでしょうか。

おわり