iRacingの各種パラメータ表示の出し方

パラメータインディケータ

 iRacingの走行中の画面にこんな表示がでていませんか?

もしくは自分で表示させたような気もしますがLとQだけがデフォルトだったようにも思います。走行中の画面でFキーを押すとトグルで表示/非表示の切り替えになっています。

これって何を表しているの?ってことでちょっと調べてみたのでまとめてみたいと思います。

まずは上の画像の状態、全部の情報を表示する設定を行ってみたいと思います

レースやテストにJOINした画面右上の GARAGE、OPTIONS、QUITからOPTIONSを選択します

オンスクリーンディスプレイ

表示されたOPTIONSウインドウの下部からOPTIONSタブ選択し、画像に示したON SCREEN DISPLAYSの項目の中にある各項目をGraphicalに変更するとFPSメーターの下に各項目のインディケータが表示されるようになります。またNumericを選択するとパーセンテージ等で表示されるようになります。

私はネットワークのみをNumericに設定しています。

ちなみにSteering以外はレース等にJOINした直後画面でも表示されていますがSteeringのForceFeedbackについてはTestやRaceといった走行中の画面でのみ表示される仕様のようです。まあForceFeedbackは走行中じゃないと表示する意味がないですからね。

続いて各項目がなにを示しているのかまとめてみます。

パラメータインディケータ

再度実際の表示されている画像をみながら項目の内容を紹介します。

一番上は一番わかりやすいFPSの表示になります。
この数字に表されているフレーム数を現在GPUから出力しているということになりますね。
今回は細かくは紹介しませんがOptionsの中のGraphicsの中にこのFPSの上限を設定する項目があります。使っているディスプレイの性能に合わせて上限値を設定するのがリーズナブルかと思います。あまったGPUリソースは画質側に振ってあげればよりきれいな画像で表示してくれるかもしれませんね。

では順を追って説明してきます。

Graphics

R:Renderer

一番上のRはGraphicsのRendererを表しています。

このRendererというのはiRacingのグラフィックスエンジンがGPUに対して出すフレーム描画命令の生成にかかった時間の1秒間における平均値が表示されているとのこと。つまりはiRacing側のフレーム描画の負荷状態という感じでしょうか。

数値表示Numericを選択した場合は1秒間に実行された平均値をミリ秒単位で表示しているとのことです。

G:Graphics

二番目のGはGraphicsを表しています。

Graphicsの項目はGPUカードがフレームを描画するのにかかった時間の1秒間に実行された平均値を表します。Graphical表示の場合はバーが表示されていない状態が0秒、バーがすべて埋まっている状態が1秒となるそうです。また15秒の平均が紫のバーで表示されます。
数値表示の場合は1秒に実行された平均値がミリ秒単位で表示されます。

こちらのバーが半分を超えた状態が常だったりさらに右に寄っている場合は描画品質の見直しが必要かもしれません。

OptionsのGraphics設定でGPUメモリの割り当てが極端に小さい場合などはこれを変更することで改善する場合もあるかもしれません。

設定を変更しても十分でなかったり画質に我慢ができない状態になる場合にはGPUカードのアップグレードを検討しましょう!RTX3080などの購入で日本経済を回しましょう!

Network

L:Latency

3番目のLはLatencyを表しています。

Latencyの項目はiRacingのサーバと手元のWindowsPCの間で信号がやりとりされる時間を表しています。
Graphicalの場合はバーが表示されていない状態が0ミリ秒でバーがすべて埋まっている状態が1000msとなります。
Numeric表示の場合はミリ秒単位で表示されます。

これまで自分の環境で表示された数値からの経験ですが200msは概ね問題なくiRacingをプレイすることができますが300の表示は赤くなっていた記憶がありラグが生じてプレイに支障をきたす感じでしたね。

あまりにこの数値が赤くなることが多い場合は快適にiRacingを楽しむことが難しくなりますので回線の変更や最終手段のお引越しなども視野にいれて検討が必要かもしれません😜

Q:Quality

Qの項目はQuality。iRacingのサーバと手元のWindowsPCの間でうまくやり取りできずに失われた度合いを示します。Network用語としてはパケットロスと呼ばれる値になります。

Graphical表示の場合は手元のWindowsPCからiRacingサーバへ送信する際のパケットロスがバーの右側に、そしてiRacingサーバから手元のWindowsPCにデータ受信する際のパケットロスがバーの左側に表示されます。
バーが表示されていない状態が0%、バーがすべて埋まった状態が50%のパケットロスを表すようです。

またNumeric表示の場合、単位はパーセントで100はパケットロスはなしで0が100%のパケットロスを示しています。

個人的にNetworkの項目はNumericで表示したほうがわかりやすいように思います。ぜひお試しください。

System

C:CPU

Cの項目は現在のCPUの利用状況を示しています。
iRacingのアプリは1秒間に60回動作してゲームを稼働しているということです。アプリが1秒間に60回の処理を実行できないと処理が遅れてしまうとのこと。他のアプリに比べCPU依存が高いというのもこの話からうなづけるような気がしました。

Graphical表示の場合はアプリが利用可能な処理の割合の1秒間の平均を表していてバーが表示されていない状態が0%で、バーがすべて埋まった状態が100%の使用率となっていて使用率が高いほど処理の遅延が起こりやすくなることと思います。
またバーの下部に紫色のバーが表示されこちらは15秒間の平均値が表示されているとのことです。

Numeric表示の場合は、アプリが利用可能な処理割合の1秒間の平均値がパーセント単位で表示されます。

このバーが頻繁に表示されたり100%近い値を示すことがあればお使いのPCの買い替え時期もしくはCPU交換の時期かもしれません(笑

S:Skew

Sの項目SkewはiRacingサーバと手元のWindowsPCとの間での時間差を表します。WindowsPCで必要な処理が滞りリアルタイムに行えていない場合にこの値が増加します。

Graphical表示の場合はバーが表示されていない場合はiRacingサーバと手元のアプリが同期していることを表します。中央から左に向かってバーが伸びるとアプリがサーバから遅れていることを示し、中央から右にバーが伸びるとアプリが先行していることを示します。右に振り切れた場合は1秒進んでいることになるとのことでした。

Numeric表示の場合は秒単位で計測されたデータが表示されます。

P:Paging

Pの項目Pagingは簡単に言うとメモリの利用状況になるかと思います。
メモリが足りずにSSDやHDDといった記憶媒体にデータ転送を行う必要が生じるとアプリの動作がとても遅くるのですがその度合いを示しているのがPagingになります。

Graphical表示の場合はバーが緑か黄色で表示されすべて黄色になると1秒間に30回の遅いデータ転送が行われていることを示すようです

Numeric表示の場合は1秒間に起きた遅いデータ転送の回数が表示されます。

頻発する場合はOptionsの設定で物理メモリの割り当てを増やすことで改善することがあるかと思います。設定がPCに搭載されている物理メモリの量を越えることはできずまた他のアプリもメモリを使うのですべてを割り当てるわけにもいかないと思います。
そういった場合は日本経済を回すためにメモリ増設しましょう!

増設するメモリは速いもののほうが有利かもしれませんが体感できるレベルではないと思うので普通のもので問題ないですが速いメモリをたくさん積むことはロマンですので漢ならそこを追求するのもアリです!

Steering

F:Force Feedbak

Fの項目は文字とおりForceFeedbakの状況を示しています。
ステアリングを回したときに発生するトルクをフォーススライダーの設定値によってスケールさせてパーセント表示をしているとのことです。
バー表示でフルを越えたりしないような状態で十分なフォースフィードバックを発揮できるように調節する必要があります。

Graphical表示の場合は緑表示は84%以下、黄色表示が85~99%、そして赤が100%です。赤になる場合にはフォースフィードバックのレベルを変更する必要があります。

Numeric表示の場合はそのままパーセントで表示されます。

クリーンラップを走行したあとでF9押下でブラックボックスを表示してフォースレベルを修正することが可能です。またブラックボックスに表示されるautoボタンをクリックすると合理的な数値を自動設定してくれるらしいです。

その他

Optionsの設定で上記項目が非表示となっている場合でもこれらのパラメータに問題がある場合には強制的に表示されて問題項目のラベルが点滅するそうなので気づくのは容易かもしれませんね!

以上各種パラメータ表示の意味をまとめてみました。


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