焦ったらダメ
【焦ったらチャンスを逃す】
本山にいた頃、一年ほどの期間、塔頭寺院で観光客に対して塔頭寺院の説明(ガイド)をしていた事がある。
先輩が作った「説明のガイドブック」を渡され、それを一生懸命暗記した。
始めは、慣れないので、ぎこちなかったが、やって行くうちに面白さも覚えた。
ただ、根っからの「バカ正直」なので、知らないものを知ったか振りするのに違和感を抱いたものだ。
これは「法話」でも同じだった。
一時期は難しい仏教用語を知ったか振りして解説していた時もあった。
皆んなが、知らない事を「私達は知っているんですよ🥸」みたいな感じで話をするのも悪くは無かった。
しかし、言葉の解説は出来るが、それを心底悟ったわけではない。
それを悟りたいがために、坊さんになったのだ。
そんな自分を嫌になったりもした。
今となっては、後悔している。
「説法」は、話し上手で、上手い方が良い。
第一に良い説法は、世のため人のため、ひいては自分のためなのだ。
上手になれば、それだけでも食べていけるほど価値の高いものなのだ。
意の如く、聴衆を泣かせる、笑わせる、心の闇に明かりを灯す💡
何より身に付く勉強が出来るのは、若いうちにしかできない。
若いうちは出来る事は何でもした方が良い。
出来れば、先生や上司から一杯叱られた方が良い。
振り返って見ると、何事も叱られた分しか身に付いていない事に気がつく。
叱られる(怒鳴られる)のが怖くて、妙に良い子ぶっていた自分が恥ずかしいし、勿体なかった。
でも、今となってはしょうがない。
若かったので少し焦っていたのだと思う。
少しでも修行して、少しでも早く悟りたい。
少しでも早く「神通力」を身に付けたいと。
何をするのでも「焦り」は害にしかならない。
気持ちと行動の歯車を狂わせる。
「迅速に動く」のと「焦ってする」とは結果的に大きな違いが出る。
人生の目標をしっかり持つと「焦る事」が少なくなり、いつ来るかわからないチャンスを逃さないようにと「待つこと」ができるようになる。
若い人に限らず、今の現代人の多く方が「待つ事」を知らない。
せっかく頭上に降って来たチャンスを、焦って見ることもせず移動する。
こうして宝の玉を手に入れようと焦って動き回るが、常に動いた後に宝の玉が落ちてくる。
車でも、人間でも「信号が変わるのを待つ位の余裕」が欲しい。
余裕があれば、焦って動き回って見えなかったモノが見えてくる。
見えたら間髪入れずに取りに行くのが正しいと思う。
手に入れたいモノがハッキリと「心」に見えないうちに動かない方が良い。
そうしないと「チャンスを逃してしまう事が多いよ!」と言う『開運霊学マスター』からのお話しでした😌
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