見出し画像

5/9第3回総会「市民力と政治をつなぐかえ子ネット」を開催しました!

当日の私のスピーチをご紹介いたします。

「こんにちは。高槻市議会議員の遠矢かえ子です。
 議員になったころは、最初に名前を言うことさえもできませんでしたが、3年たち本日は忘れずに名前をいうことができ成長した姿をお見せできて良かったです。
 さて、本日お集まりいただいたみなさん並びに、「市民力と政治をつなぐかえ子ネット」で日ごろからお世話になっているみなさんには大変お世話になっており、ありがとうございます。昨年はZOOMでの開催でしたが、本日3回目の総会は、みなさんとこうしてお会いしての開催となりました。
 2019年の統一地方選挙で、高槻市議会議員に押し上げていただいてから、はや3年が経ちました。
 右も左も分からない1年目の年末に、高槻市の友好都市であるフィリピンへの視察に1年生議員でありながら参加させていただき、スリに財布もろとも持っていかれるというアクシデントに遭遇はしましたが、この時までは通常の議員活動ができておりました。年が明け2020年になってからコロナ感染症が拡大とし、視察や会議、会食、あいさつ回りなど多かった議員活動も一変いたしました。
 この3年間は、コロナ感染症のまん延だけでなくウクライナへのロシアによる軍事侵攻、それに便乗するかのような国内での憲法改悪や軍事力強化の主張、地球規模の気候変動による災害や地震、大阪における維新勢力の拡大とカジノ誘致や公共の民営化の流れなど、心穏やかには過ごせない事態が続き、自治体議員として何ができるのか、何をなすべきなのかを突き付けられているのではないかと感じます。
 市議会議員って、何をする人なのか、何ができる人なのかもよく分からないまま立候補を決め、実際に議員となった今、案外できることがたくさんあることにも気づけました。
 議員になる前は、市民が議員に相談することはある種の「裏技」のように思え、あまりいいイメージを持っていませんでしたが、議員となった今、考えは変わりました。議員は通訳者として市民と市職員をつなぎ、市民のみなさんの困りごとを政策として提言していく役割であるということを、先輩議員の活動を見ながら学んだ3年でした。どうぞ、みなさんもどんなことでも、まず私に遠慮なく相談してください。
 先だって「おおさかヒューマンライツ自治体議員の会」の学習会がありました。大阪大谷大学の岡島克樹教授が講師となって、SDGsに関して、「開発の人権基盤型アプローチの具体的プロセス」についての話をお聞きしました。例えば、生活困窮者やシングルマザー、障害児者、子どもなどの権利保有者の声を、「困っている人のニーズとしてとらえるのではなく、権利保有者とみなし、エンパワーして権利要求できるように関わり、その権利要求を尊重・保護・充実させる取組を行う。不十分であれば仕組みの構築や制度化させることが、社会の持続可能性向上につながっている」という話でした。改めて、市民相談でお寄せいただく声は、権利保有者の権利要求であるのだと確認できました。
 被害を訴えたことが、バッシングになるような現代社会です。議員に相談することのハードルをもっと下げないといけないと心しています。
 次に、議員になって思うことを2点お話いたします。
 まず、1つ目は、自治体の政策は、府や国の動向とつながっているということです。それを感じるからこそ、私は立憲民主党に所属し、公認議員としての活動を選んでいます。国会でこの国が何を重点施策とするかを決め、交付金なども含めて予算化する中で、潤沢な予算がない自治体はその国の方針に則った施策に取り組み予算獲得する方法を選びます。立憲民主党は大阪ではあまり人気があるとは言えませんが、人権や多様性、立憲主義やボトムアップを看板に掲げており、そこがぶれない限りは立憲民主党と共に育っていきたいと今でも考えています。
 2つ目は、先ほども言いましたが議員は主役ではなく、通訳者であり水先案内人であるということです。そのためには市民と行政とのパイプにならないといけません。一市民であるときは、議員も市職員も悪いところばかりが目に写り、批判に終始しがちです。議員となって市職員の立場が理解できるようになると、多くの市職員を悩まし批判し突き上げてくる市民や議員の姿も目に留まります。市民にしてもし市職員にしても、議員にしても、悪い人もいればいい人もいる。悪い方ばかりに目を向け対立をあおるのではなく、良心的な市民、良心的な市職員をうまくつなげていく役割を担いたいと今は思います。
 私の選挙時の公約は3つ。「市民と安心をつなぐ」「市民力と政治をつなぐ」「次世代へつなぐ」です。
 できるだけ多くの市民のみなさんの声や、市民活動に取り組むみなさんの声を聞きたいと思います。
 また、20年に及ぶNPO活動の延長線上で、男女共同参画や市民協働に関する質問や提言に力を入れてきました。その二つについては、残念ながら高槻市においては取組の遅れや熱意のなさを感じます。ただ、議員である私が、何に目を光らせ、何を主張するかは、この3年間で浸透しておりますので、ある種の緊張感につながってはいるようには感じます。議会というところは、右側の主張も左側の主張も真ん中の主張も混在しているからこそ、健全であると思うのですが、人権や、ジェンダー平等や市民自治の視点をもつ仲間の議員の数をもっと増やせるよう取組を強化したいと思います。
 まずは、議会に興味を持っていただくことが重要です。ですから、議会報告会「かえ子会議」を議会ごとに開催し、議会とはどんなところで、どんな話し合いがなされているのかをできるだけ具体的にお話できるようにと開催しています。高槻市の本会議はライブ配信が始まり、傍聴者が減りましたが、かといってライブ配信を視聴している方は10人から30人弱で多いという訳ではありません。政策決定のプロセスを丁寧にお知らせしていくことも議員の仕事の一つであると理解しておりますので、コロナ過となってからは「かえ子会議」はZOOMでも参加できるようにし、3月議会の報告会は土曜日の午前中と平日の夜の2日に分けて報告させていただきました。まずは、関心を持っていただきたいと考えていますので、引き続きご参加ください。  案内はLINEやメッセンジャー、MLでお送りしております。ご希望があれば登録させていただきますので、遠慮なくお申し出ください
 次に、政策提言のための勉強会や話し合う場として、「男女共同参画」「子どもの権利」「市民自治・市民協働」の3つのワーキングチームを立ち上げ、隔月程度で集まっています。みなさんの意見や共に学んだことを基に質問や政策提言を組み立てています。
 「市民と安心をつなぐ」ために、外国人市民の方と高槻市で子育て中のみなさんの日々の困りごとなどをお聞かせいただくための、LINEグループを立ち上げたりもしています。こんなグループがあればという提案も大歓迎です。
 3つのつなぐ宣言の「次世代へつなぐ」に関しては、2期目のチャレンジにしたいです。そのためには、政治や選挙がもっとわかりやすく、楽しいものにできたらいいのではないかともくろんでいます。
 世界全体がきな臭い方向に向かう中、気候変動や、原発の放射性廃棄物の処理問題や、プラスチックごみ問題、DVや虐待、性犯罪など明るい話題はないですが、だからこそ、明るい未来、豊かな未来をめざしてみなさんとともに社会の景色を変えていきたいと思います。
 「北欧の幸せな社会の作り方」(かもがわ出版)という本があります。項目ごとに書いてあるタイトルを紹介します。<学校の宿題で政党を訪問する小学生たち><いざ、投票日。私の一票が未来を変える><「自分の意見には価値がある」北欧の民主主義が教えてくれること><分かりやすいことが民主主義>これらの項目タイトルを見るだけで、ワクワクしませんか。
 来年は選挙の年になります。維新の勢力がどうなっているかは想像もつきません。でも、排除や格差を肯定し、勝ち負けやメンツにこだわるマッチョな政治集団に私たちのまちを牛耳られるわけにはいきません。1年かけて基盤強化に取り組んでまいりますので、どうぞ力を貸してください。
私、遠矢かえ子、全力で取り組んでまいりますのでご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。むすびとして、私の議員活動はこれからもみなさんとともにあることをお約束してスピーチは終わらせていただきます。ありがとうございました。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?