見出し画像

CLAYDのクオリティを守るのは

CLAYDのクレイを袋に詰める作業や、パッケージや箱の組み立て作業等の一部は、岐阜と名古屋を拠点としている就労支援事業所の「チェリッシュ企画 森の生活」さんにお願いしています。

クレイは金属に触れると金属を少し吸着してしまい、吸着力が落ちてしまいます。


CLAYDではこれを避けクレイ本来の力を最大に生かすため、木製のスプーン(あるいは安全性の高いベビー用プラスチック)を使って、手で封入しています。

このクレイのクオイリティを最大限に守るためです。


おそらく世界でも、こんな手のかかることは行われていないと思います。

創業当時、私がクレイの袋詰め作業していた時は、どんなに集中してもグラム数が狂ったり、シーリングがずれてクレイが漏れたりしていました。

8年前から、製造量が多くなってきて、いよいよ外注することになった時、兼ねてからずっと思っていた「障害を持つ方たちと共にこの商品を作りたい」という思いが叶うことになりました。

彼らの社会的自立と、
私達のクレイのクオリティを守ること、
お互いに助け合うことができます。

最初は、この作業を山梨の障がい者支援施設の工房さんでお願いしていました。そちらが火事で作業停止となってしまったので4年ほど前から岐阜のチェリッシュ企画さんにお願いしています。

もちろん最初の頃は、クレイが漏れてしまったりして上手には出来ませんでした。今では一切そういったことはなく、正確で間違いのない一流の仕上がりです。

何より素晴らしいのは、彼らが、
「自分の担当の専門作業に誇りを持って」
「とても楽しく」仕事をしていること。

この奇跡のような素晴らしい場を、
現実化しているのは社長の石川さんです。
滲み出るように優しく美しい笑顔の、心から尊敬する方です。


チェリッシュ企画では、農園でぶどうを育ててジュースやワイン(めちゃ美味しくて驚嘆)を作ったり、ハーブのオーガニック化粧品を作ったり、パン工房やレストランやカフェも経営しています。
働いているのは彼ら、身体に障がいを持つ方や、社会で生きづらさを感じている方々です。

たくさんの作業を試してもらい、その中から、
自分が1番楽しめて、上手くできる作業についてもらっているそう。
ここが一番大事!!
(これは、世の中の全員に、言えること。)

石川さんが、焦らず、「一切、無理強いせず」、諦めずにいろんな作業をトライさせてくれて、「自分にぴったりの楽しい仕事が見つけられるから」です。

クレイドがお願いしているクレイの袋詰めや、WEEK BOOKのパッケージ作り、スキンケア商品の箱の組み立ての仕事は、作業担当範囲がはっきりしているので、集中しやすく、状況判断のコミュニケーション等をあまり必要としないので、 向いている人が多いタイプの作業のようです。積み重ねによってどんどん成長できて、達成感が生まれます。

職員の方にとっても難しい、シーリングマシンの作業をしている男性は、以前は他の色々な作業がどれもなかなかできずに困っていたそうです。
この作業を見つけてからは「自分にしかできない作業!」と、すごい誇りを持って、素晴らしい手つきで作業してくれています。誰にもどう使うかわからない彼専用の目印まで自分でつけて。凄い集中力です。
集中力がずっと長続きしている!

私には無理だったことが、彼らにはできている!!

彼らのお正月の書き初めをみせてくれました。
CLAYDの仕事に、やりがいを感じてくれてるのが嬉しくて、ありがたい!
(畑仕事に対して、クレイドの仕事の事は「内職」と呼ぶそうです。笑)


そして私に、作業について誇らしく教えてくれる時の彼らの自信満々の笑顔が、満開の花のようなのです。

ここは人間の価値に溢れた宝の山です。

まだ世間が全然気づいていない、とんでもない可能性がたくさん飛び出てくるパワフルな場所です。

CLAYD 商品の製造量はおかげ様で増えています。

彼らにどんどん新しい仕事をしてもらおうと思っています。

これからもずっと彼らと一緒に「循環する体、社会、世界」を広げる活動を大きくしていきたい。

食堂で彼らが、冗談を言ったり楽しそうにしているのをみながら、私が「すごく陽気ですね」と言うと、石川さんは「本当に彼らは可愛らしいし、笑顔に癒される」と言うのと同時に「でも、最初の頃はとても暗い表情でここに来る人も多いのだ」と教えてくれました。

家族によって隠されて外に出ないようにと育てられた人も多いし、
体じゅう虐待の傷だらけで、ここに来る人も少なくないそうです。
私たちが知らないだけで世の中にはそんな境遇の人が、ほんとにたくさん、まだまだたくさんいると。


ここで彼らが、あんな素敵な笑顔になっているのは、仕事のおかげです。

石川さんは「彼らがあんな風に笑うのを見ることが、本当に幸せでたまらない。だから、どんどんこの仕事を広げたいと思っている。」と。

涙が止まらなくなり、私もその渦を一緒に大きくしていく決意を新たにしました。

石川さんは、ここで、環境循環型のエネルギーを作ることや、その他にも世の中を循環させるための色々な試みをしたいと。

歩む方向と夢が完全一致して、お互いに心の中で握手をしました。


※CLAYD公式サイトの「ABOUT」のページに、彼らのショート動画を紹介してます。
https://www.clayd.jp/about

※全員、顔出しオッケーの許可をもらっています。


#社会福祉法人 
#チェリッシュ企画 #clayd製造現場 #循環する社会
#clayd #クレイド製造

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?