誰だって一人ひとりの生き方がある
私には3人の子供がいる。
この3人が3人とも、なかなかの個性派だ。「〇歳になったら楽になるよ」と何度となく聞かされたけど、娘は中学生になっても問題山積だし、小学生の双子の息子たちは度々学校から電話がかかってきたりするような状況だ。私の心身状態も相まって、思わず育児が辛くてたまらないと書いたほどだ。
先日、スクールカウンセラーの先生と話す機会があった。3人の子それぞれの色々な話をしたのだけど、その中で気付かされたことがあった。
例えば、娘は0か100かというタイプなので、ストレスがたまりやすい。でも、感受性が豊かで周りが求めるものに敏感なので、外ではいい子にしてしまう。また、環境の変化にも弱いので、とても疲れやすい。その結果、自宅では短気になりがち。こちらとしては、「バランスよくやればいいのに」と思うけど、それができないのが彼女なのである。
また、息子1号は共感性が低いので、失礼なことをよく言う。2号にはマウントをとる発言も多い。限られた友達はいるけど、「友達はいなくてもいい。いたらめんどくさい。」と言っていたこともある。私からすれば「なんて子だ」って感じだけど、カウンセラーの先生は「一人がいいって子もいるし、それは人それぞれで、本人が困らなければそれでいいのでは?」と言ってて、「あぁ確かに。」と首がもげそうなほど納得した。
息子2号だって、感情のコントロールが上手くいかなくてトラブルは多いし、気が散りやすくて好きなこと以外はすごく苦手なところもあるけど、みんながみんな同じようにできなくたって、彼は彼の良いところがある。
私はついつい、「みんなと同じように」を求めてしまうけれど、彼らには彼らの生き方があるんだなぁ、とスクールカウンセラーの先生と話していて思った。周りの人が傷つくようなことはもちろんダメだと伝えていかなければならないけど、そうでなければ一人ひとりが生きたいように生きてもいいんだ。そんなこと、全然気づけなかった。
個性派揃いの子供たちと向き合ってきて、ようやく気づけたことだった。人間として少しは私も成長できたのかもしれない。
この子達の母になって、本当に良かったなぁ、と思った。
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