謙虚で真面目な天才hide
お酒が入ると大暴れすることも珍しくなかったhide。しかし、実はとても謙虚で真面目な人柄であったと言われている。
子供時代は、複数の習い事をこなしていて、勉強もできる方だったと、以前にテレビ番組でhideのお母様が語っていた。
子供時代に肥満児だったことや、控えめな性格だったことは周知の事実であり、そういった背景がhideの謙虚さに繋がっていたのだろうか。
進学した高校ではエレキ禁止だったため、バンドを組まなかったところも、真面目なhideを思わせるエピソードだ。
しかし、やはり好きなものに対する気持ちは止められなかったのだろう。横須賀のドブ板通りに通い詰めたことから、hideのバンド人生がスタートするのだから。
Xに加入してからも、hide本人はギターが下手だという意識があり、実に多くの時間をギターの練習に費やしていた、とパーソナルマネージャーを務める弟さんも後に語っている。
サーベルタイガー時代からその名を轟かせ、X加入後にはメジャーデビューを果たし、ソロとしても成功をおさめたギタリストであるにも関わらず、自分のギターが下手だからと日々練習を重ねていたなんて、どこまで謙虚な人なんだ。
真面目なhideのエピソードは、これだけにとどまらず、現場入りは誰よりも早く、事前準備は十分すぎるほど行い、本番直前まで練習する、と言った具合だ。
私は、hideは多才な才能を持った天才だと思っている。私だけでなく、hideに触れた人の多くがそう思っているだろう。
しかし、hideがただの天才ならば、彼が世を去って20年近く経った今も、変わらず愛され、慕われてはいなかっただろう。
天才なのに、謙虚で真面目で、だれよりも努力していた。そんな姿が私達にも伝わっていた。だからこそ、今も愛されているのではないか。そんな気がしてならない。
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