ACE COMBAT 7に登場するTyhoonのspecialスキンの元ネタ


RAF所属バトル・オブ・ブリテン75周年記念塗装機(ZK349)[Eurofighter Typhoon FGR.4]

ACE7のspecialスキンはバトル・オブ・ブリテン75周年記念塗装機(ZK349)です。今となっては懐かしい機体になってしまいましたね。

本機(ZK349)の初公開は、2015年5月21日、RAFカニングズビーで初めて記者団に公開されるとともに、ハリケーンとのツーショット写真も公表されました。
 通常、記念塗装は完全なリペイントではなく、それこそD-Day70周年記念のインベイジョン・ストライプやNo.29 Sqnの赤い垂直尾翼と赤いカナード翼のZK353/BQやNo.3 Sqnの黒い垂直尾翼と黒いカナード翼のZJ925/DXIのように塗装は限定的なものが多く、RAFの防空用グレイ塗装はほぼ全体的に保たれています。しかし、その常識を打ち砕いたのが、RAFカニングズビーのペイントショップでダークアースとダークグリーンの迷彩を全面に施されたNo.29(R)SqnのTyhoon FGR4(ZK349)です。前述した通りこの塗装はバトル・オブ・ブリテン75周年を記念するもので1940年8月16日イギリス南部のサウサンプトン近郊の上空での英雄的な行動によりビクトリアクロス(VC)を受章したエリック・ジェイムズ・ブリンドレイ・ニコルソン空軍大尉(1917年4月29日~1945年5月2日)の乗機であるNo.249 Sqnのホーカー・ハリケーンMk.I(P3576)に施されていた迷彩塗装とそのスコードロンコードである”GN-A”を再現しています。そして、この機体はバトル・オブ・ブリテン・メモリアルフライト(BBMF)のスピットファイアとともに2015シーズンにイギリスで開催される航空ショーに”シンクロ・ペア※”を組んで飛行しました。

 ZK349のパイロットはNo.29(R)Sqnのベン・ウェストビィーブルックス大尉でZK349の右側キャノピー下に白文字で同大尉の名前がプリントされ、左側にはジェイムズ・ニコルソン空軍大尉の名前と彼のホーカー・ハリケーンMk.I(P3576)に描かれていたパーソナルマーク”レットデビル”の紋章が再現されています。実際彼のハリケーンの胴体左側コックピット下には”レットデビル”の紋章が描かれていたとされますが、現存している写真が無かったため、考証は困難を極め、関係者の証言や残っている資料を丹念に調べ上げ、再現することに成功したそうです。

Declan Keegan氏撮影 Sep 06, 2015

※シンクロ・ペアで使用されるBBMFの機体には特定の機体は存在せずP7350やTE311などが務めることもあります。
ちなみにBBMFには飛行可能なハリケーンMk.IIcを2機所有している(LF363、PZ865)

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