次世代エネルギーワークショップ 参加しました

大学院生の時に薄々気づいたんですが、環境分野というものは本当に幅が広いです。いま「環境」とつくお仕事をしている以上、意識してインプットのタイミングをとらなければと思い勉強会に参加しました。こちらです。

次世代エネルギーワークショップ-若手社会人編
http://inst-dep.com/info/4124487

これから(すでに)社会において再エネ導入がどんどん進んでいくのに、エネルギー関係は本当に知識がなくて不安を感じていたところでした。
参加してみての感想を結論から言うと、情報が多すぎて処理しきれなかったというのが正直なところで、たくさんの宿題が残りました。
参加者はコンサル、NGO、行政、自営業の若手社会人といった人たちでした。仕事柄エネルギー関連のことに触れている人も多く、そうした人たちに対しては大きな後れを取ってのグループディスカッションだったのでだいぶ緊張しました。普通にピンチでした。いくら講義パートがあるといっても短時間でモノにできるはずもないので…。
まずは専門知識をいくつか頭に入れることができました。(滝汗)
資料を後から何度も見直したいと思っています。

個人的に興味深かったのは、気候市民会議のような市民ワークショップに興味を持つ参加者が多かったことです。
やっぱり普段企業~取引先との人間関係で、ある程度完結していると市民の声を聞く場はほぼないということは予想つくのですが、そこを閉ざされた環境で終わらせず本来耳を傾けるべき市民の声やそれに関連した動きを知りたいと感じる人が企業人であれど多かったようです。

エネルギー問題はその分野の中でのみ解決・終始する話ではないですが、実際のところは扱いやすさもあってか議論のなかで他分野におよぶ話があまり出てこなかったことは個人的に印象に残りました。
理論上の再生エネルギー導入ポテンシャルが高くても、生物多様性の保全や地元住民の意向を踏まえるともう少し変わってくるはずです。
その他にはエネルギー収支のシミュレーションをグループワークで行ったことで再エネをしっかりやれば火力発電は不要になるという結果が出たことも興味深かったです。(シミュレーションは初めて触りました)
今後原子力発電に頼るか否かや、本当に再エネ100%が可能な未来が来るのかということについて、すぐにはわからないからからこそとりあえずで仮置きしてシミュレーションをやってみるわけですが、これを現実でどうかじ取りするか決めるときもきっと不確定なことはたくさんあって、対話がその時必要になるんだろうなと思いました。
まずはどういった理論があるか、ということを学ぶ場であったと認識しています。ただこの理論が必ずしも通用しない「現場」が大いに存在するであろうことも忘れずにいたいと思います。

気候市民会議を新たに計画しているという話を聞いたり、ELSIという言葉を最近知ったりしたので、政治のことを知らないながらも市民ワークショップや合意形成についてもっと勉強したいと思った時間でした。まちづくりだけでなく、人間関係やファシリテーションの現場においても、対話によって得る納得感はキーになるんだと思います。(まちづくり詳しくないけど…)

個人的収穫という意味では、エネルギー問題について勉強になった!!というものではなく、この勉強会を俯瞰的に見たときに得られた気づきがあった、という少しひねくれたものにはなるのですが、大海の端っこを見た気がしました。べんきょうします。

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