この世の果てには贅沢が。

優等生だから学校に行けなくなった理由もあった

そんな退屈の真ん中で忙殺されて、
必要性がまるでない日常の中心で、
愛を望んでた。

お粥を食べて、
というよりか細く、
生命活動の維持に努める様
食していた。

担任の先生が
生活科目の時間で
クラスメイトと育てたピーマンと茄子を
家まで届けてくれた

サンタクロースのいない家で
私は小さな幸せを沢山集めた気分になって
不幸が小さくなった瞬間を得た。

そこに牛肉も鶏肉もウインナーも、
私は要らなかった。
私は、
ピーマンと茄子だけを鉄板で焼いて
焼肉のタレで食べた。

お肉のない焼肉が

『この世で1番の贅沢』だったし、

ひょっとしたら『この世の果てで1番の贅沢』に

もうあの少女時代に
辿り着けていたんだと想う。

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