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プロフィール/ 著書解説

【プロフィール】

角岡伸彦
かどおか のぶひこ
1963年、兵庫県加古川市生まれ。関西学院大学社会学部を卒業後、神戸新聞記者等を経て、フリーライター。大阪市在住。

旧サイト:角岡伸彦 五十の手習い
Twitter:twitter.com/kadookanobuhiko

連絡先
kadookanobuhiko-01@yahoo.co.jp

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【著書解説】

「ノンフィクションにだまされるな!」
百田尚樹『殉愛』上原善広『路地の子』のウソ

やしきたかじんと妻の純愛ストーリーを描いたとされる『殉愛』。「自分の取材には圧倒的な自信」と語る百田尚樹被告の法廷での証言は矛盾だらけだった。部落出身の父親の評伝だったはずの『路地の子』。「部落タブーを切り拓いた」と自負する上原善広氏による本書は史実の書き換えや創作が紛れ込む「ノンフィクション」だった。2作品の検証を通してノンフィクションとは何かを考える。『マングローブ』『トラジャ』著者・西岡研介氏との対談収録。
(2019年・にんげん出版 )

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「ピストルと荊冠」
<被差別>と<暴力>で大阪を背負った男・小西邦彦

2012年に刊行された同名の単行本の文庫版。部落出身者ではあるが、部落解放同盟員ではない著者によって、大阪の解放運動の”光と影”が描かれている。単行本刊行後の部落を取り巻く状況についても加筆されている。
(2017年・講談社+α文庫)

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「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」

2014年に刊行された同名の単行本に大幅に加筆。単行本時にはかなわなかった、たかじんの2人の実弟や、弟子、放送局やレコード会社のディレクターの取材により、少年・青年期や売れない頃、売れてからのたかじんの実像が、より明らかになった。解説は作詞家の及川眠子氏。
(2017年・小学館文庫)

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「ふしぎな部落問題」

2002年、同和対策事業の関連法が終了した。しかし、それは部落問題が解決したことを意味するわけではない。インターネットが差別を拡散する新たな場となる一方、差別を解消しようとする取り組みも時を経て、変化を余儀なくされている。「歴史」から学び(1章 被差別部落百150年史)、「メディア」によって現在を知り(2章 メディアと出自 『週刊朝日』問題から見えてきたもの)、「1本の映画」から部落解放運動の混迷を明らかにし(3章 映画「にくのひと」はなぜ上映されなかったのか)、「地域」から未来の方向性を模索する(4章 被差別部落の未来 ルポ・北芝の挑戦)。これまでにない部落問題の決定版。
(2016年・ちくま新書)

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「百田尚樹『殉愛』の真実」

共著:西岡研介、家鋪渡、宝島「殉愛騒動」取材班
やしきたかじん氏の闘病生活を描いてベストセラーとなった百田尚樹著の『殉愛』(幻冬舎)を検証する。『殉愛』の記述は、たかじん氏が亡くなる3ヶ月前に入籍した3番目の妻の証言を中心とするが、関係者への取材もほとんど行われず証言の裏付けを怠っていたため、出版後、内容の真偽が取り沙汰され、一部親族からは名誉毀損などで提訴された。本書では関係者の証言やたかじん氏の実弟の手記をもとに、百田尚樹氏の描く殉愛物語の真相に迫る。
(2015年・宝島社)

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「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」

2014年1月に死去した、やしきたかじん氏の評伝。建前や権威を嫌い本音や豪胆さを芸風としながら、実際は周囲に求められた役割を演じ続け、晩年は権力や権威におもねり右派論壇や保守政治を下支えすることになるやしきたかじんの芸能活動と人生に迫る。2014年小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。
(2014年・小学館)

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「ピストルと荊冠」
<被差別>と<暴力>で大阪を背負った男・小西邦彦

ヤクザと部落解放運動活動家の二足のわらじをはき、莫大な富と権力を握り、晩年に「飛鳥会事件」で逮捕され、失意のなかこの世を去った小西邦彦。彼は40年に渡り部落解放同盟の強面の支部長として、行政、警察、税務署、財界までを手なづける一方、運動にも真面目に取り組み、晩年は福祉事業にも熱心に取り組んだ。多面的な生を生き、貧富と清濁を体現した男の波乱万丈過ぎる74年の生涯を描く。
(2012年・講談社)

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「カニは横に歩く」
自立障害者たちの半世紀

「われらは愛と正義を否定する。問題解決の路を選ばない。健全者文明を否定する」。障害者も人間であることを認めさせるために社会と闘うことを選んだ障害者たちの、ときに命がけで、ときにでたらめな、過激で過剰な闘いを追う社会運動ドキュメンタリー。「講談社ノンフィクション賞」受賞。
(2010年・講談社)

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「とことん!部落問題」

いまだ残る「恋愛・結婚・就職」差別、潜在する「身元調査」、同和対策事業の変遷、解放運動の明と暗、同和対策事業とヤクザの関係。様々な切り口から部落問題を取り巻く現況をあぶり出す。
(2009年・講談社)

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「はじめての部落問題」

そもそも部落とは何なのか。差別は解消したのか。同和教育の功罪は? 避けられがちで説明しにくい部落問題を初歩から考える。部落問題を知ることで浮かび上がる、もうひとつの日本。
(2005年・文春新書)

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「ホルモン奉行」

ホルモンと一口に言っても種類は様々。食べられ方も千差万別。その文化的背景は知れば知るほど奥深い。ホルモンを使った郷土料理の知恵を学び、魅惑の食材、油かすやサイボシを紹介。BSE騒動に憤りつつ、日本各地、果ては米国、韓国など海外の内臓食事情も現地調査。「鍋奉行」ならぬ「ホルモン奉行」を名乗り、ホルモン食文化の多様さと美味しさを伝える。
(2003年・解放出版社、新潮文庫)

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「被差別部落の青春」

部落差別はまだまだ厳しいという悲観論がある一方で楽観論もある。普段は気にしないが、ある場面で差別にぶつかることもある。おもろい奴もいるし、笑える話もある。真面目な者もいれば、いい加減な奴もいる。そんな人々の日常から、差別・被差別の現状を描く。
(1999年・講談社文庫)

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