「レターバイキング」

WEDNESDAY PRESS 070

比較的手紙や葉書を書くほうだ。
僕たちは84円交際と呼び、週に数通手紙をやりとりする仲間が二人いる。
一人は横書き、もう一人はときに縦書きのことがある。僕自身はほぼ横書き。
昨年鬼籍に入った師匠に手紙を書く場合は必ず縦書きとした。もし横書きで便りをだすと「オマエは何人だ!」と怒りの返信が届く。
そんなこともあり、時折縦書き、それも筆で手紙を書きたいと思い、和紙の便箋と封筒は常備している。

先日、京都の寺町三条上がるの「鳩居堂」の前を通ると、店内に「レターバイキング」というポップが目に入った。「レターバイキング」とはどんなことなのだろうと興味を抱き、入ってみた。かなり多くの便箋や封筒が並んでいる中から、便箋は10枚、封筒は3枚自由に選ぶことができる。
これは筆で手紙を書け!という天の声と感じ、便箋10枚と封筒を3枚しっかり選んのだ。10枚の便箋をどう組み合わせ、どの封筒に入れるのか。このような楽しみを理解してくれるのは誰だろう、など色々な世界が広がり、選ぶこと自体がすごく楽しく感じられた。つまり、モノによってコトが起こる。ハードによってソフトが刺激を受ける。

これはモノが持つ力のなせる技であり、この発想力にも感動を覚えた。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?