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三つ指をついてお出迎えしてくれた猫

〜キャットシッターの仕事って?〜

私はペットシッターという仕事をしている。 ペットシッターというのは、「ベビーシッターのペット版」と思っていただくと、わかりやすいのではないかと思う。 お客様のお家に訪問して、ペットのお世話をする仕事だ。その猫さまバージョンが「キャットシッター」。 出張や、旅行などで飼い主さんがお家を留守にする時に、ごはんをあげたり、 トイレ掃除をしたり、一緒に遊んだりしながら猫さまを見守るお仕事である。「猫は家につく」といわれるくらいなので、猫さまの場合はお預かりではなく、自宅でお留守番をした方がストレスが少なく、元気に過ごすことができるのだ。

〜猫さまが行方不明問題〜

キャットシッターで一番困るのは、猫さまと会えないことである。 特に、和猫さまの場合、本当に会えない日が続くことがある。

キャットシッターにお伺いした場合、飼い主さんに猫さまの写真を撮って報告 することにしているのだが、写真どころか姿がみあたらない。 遠くても、クローゼットや押入れなどでお尻しか見えていなくても、とにかく姿が確認できれば私も安心するし、飼い主さんも笑ってお返事をくださったりする。「いつもお客さんが来たら、そんな感じです」と。

ところが、本当に上手に隠れてしまう猫さまがいて、毎日「ああ、今日も会え なかった......」と悲しい気持ちになってしまう。 ご飯は食べているし、トイレも使っている。 それなのに、全く見つけられないのである!

「まさか脱走とかしてないよね......?」 「体調悪くて、どこかで倒れたりしてないよね......?」 と、心配になってしまうのだが、大抵の場合は、3日をすぎた辺りから、気配を感じるようになり、1週間目くらいから出てきてごはんを食べてくれるようになったりするものである。

〜三つ指ついてお出迎えしてくれた猫さま〜

全く出てきてくれない猫さまがいる一方で、ものすごくフレンドリーな猫さまもいる。 スコティッシュフォールドやメインクーン、ペルシャなどの洋猫さま達である。

中でも、私が今まで出会った中で最高のお出迎えをしてくれた猫さまがいる。 スコティッシュフォールドのすみれちゃんである。彼女は、初めてご依頼をいただき、お打ち合わせに伺った時に「ようこそいらっしゃいました」と前足をきちんと揃えて、まるで三つ指をついているかのようにお出迎えしてくれたのだ。
私はびっくりしてしまった。 こんな老舗旅館の女将のような猫さまに会ったのは初めてだったからだ。

飼い主さんにお話を聞くと、すみれちゃんは大阪の有名な猫カフェ「猫の時 間」でアイドル級に人気が会った猫さまだったそうだ。
さすがだ。
この貫禄。
この丁寧な接客態度。                       包み込むような優しさが全身から溢れ出している。
私は同じサービス業の人間として、負けた気がした(笑)

キャットシッターにお伺いした日、すみれちゃんは毎日三つ指をついて出迎えと、お見送りを欠かさずにしてくれた。私が「ごはん食べる?」「ちゅーるいる?」と話かけると、優しくうなづいて食べてくれる。 おかげで、毎日「ああ、今日も会えなかった」と寂しい気持ちになることもな く、すみれちゃんとおしゃべりしながら、楽しいキャットシッターの時間を過 ごすことができた。

〜いろいろな猫さまがいるから面白い!〜

これを読んで、「うちの子はすみれちゃんみたいに愛想よくないからキャット シッターをお願いするのは無理かしら?」と不安になる飼い主さんもおられるかもしれないが、大丈夫!! すみれちゃんはスペシャルな猫さまだったのだから(笑)   猫カフェでも人気アイドル級の猫さまなので、一般の猫さまと一緒にしないよ うに(笑)

いろいろな猫さまがいるから、面白いのだ。 隠れるのが上手すぎる子、おこりんぼな子、マイペースな子、頭隠して尻隠さずな子。
それは個性なので、遠慮なくキャットシッターさんにご相談を。   

(スペシャルな猫さまのすみれちゃん)

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◎キャットシッターを依頼するときのコツ 

1: お願いしたい事柄は、遠慮せずにご相談してみる。 →お世話の仕方は皆さんそれぞれですので、言っていただいた方がいつも通りのお世話ができ、猫さまが快適に過ごすことに繋がります。


2: 水入れは、いつもより多めに用意しておく。 →普段から何ヶ所かにお水をおいている場合は良いのですが、1ヶ所だけだと、万が一ひっくり返したりした時にお水が飲めない事態になりま す。


3: フード、猫砂などの備品は多めに用意しておく。 →特に海外へ行く場合。飛行機の関係で予定通りに帰宅できなくなった時に延⻑依頼をすることがあるかもしれません。その時に備品の予備があると安心です。


4: 室内のドアを一緒に確認しておく。 →猫さまが入っていい部屋と入って欲しくない部屋の確認。特に事故が起こりやすいキッチンや浴室、トイレなどのドアを閉めておくのか開けておくのかを確認しておく方が安全です。

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