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クラロワリーグ | CRL Asia | Thank you and farewell, "Rolaporon"

2020年3月16日、統合された新リーグ「クラロワリーグ イースト」(Clash Royale League East)8チームの開幕ロスターが発表された。昨季のプロ選手で今回CRLを去る日本選手の数は過去最多の10人。
3月が終わる前に、1ファンからの送別メッセージを1日1本書いていくことにした。今日はその10日目。


2020年2月24日、”Rolaporon(ロラポロン)”が「クラッシュ・ロワイヤル」のプロ選手生活からの引退を発表した。彼はこれまで「クラロワ」の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) において、日本のプロチーム PONOSGameWithの一員としてプロ選手活動をしてきた。

試合前のデッキ読みと、試合中の相手の行動読みの両面で冴えを見せた、日本を代表する1v1スペシャリストの1人だった。

この度プロゲーマーを引退します。
約一年半の間、関係者の方や応援してくれた方々ありがとうございました!
周りに恵まれ沢山の方にお世話になり
本当に良い経験させて頂きました🙏
今後もクラロワリーグ応援してます。


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RolaporonのCRLにおける公式戦プロ通算成績はつぎの通り。

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やはり圧巻だったのは、ルーキーシーズン2018年S2の成績。1v1でSet勝率100%(5/5)、Game勝率83.3%(10/12)のうえ、トータルでもGame勝率76.5%(13/17)というアジアトップの数字を記録した。CRLが始まるずっと前から”日本にローラあり”と知られたその前評判通りの腕前だった。

彼がプロ引退していなかったら書くつもりのなかったことを1つ書く。以前に2019年S1のデータで”プロ選手がBO3をどう戦っているか”を調べた時に、「基本的にはデッキを変えるのだが、同じデッキを続けたのはすべて前のGameに負けた時」という特徴の選手が1人いたのだが、これはRolaporonのことだった。勝ちデッキを連投するのではなく負けた時に同じデッキを続けるところに、彼の”負けん気”の強さを僕は感じた。


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彼の試合を2つだけ、一緒にふりかえってみたい。

1つめは、2019年S1 Week5の対FAV gamingで、相手はJACK。ここでRolaporonは、高回転ホグ使いのJACKに一見”敵に塩を送る”かのようなトルネードBANを選択するが、その不可解なBANの謎はすぐに解ける。Game1のふたを開けてみれば、JACKは伝家の宝刀「2.6ホグ」デッキ、Rolaporonはまさかの「ラヴァ・クローン」デッキ。カード回しもピタッとはまって、なんと1分27秒のスリークラウン決着! これは今でもCRL最速決着記録である。


2つめは、CRLの関連国際大会「WCG - CRL invitational」(西安)の決勝での一戦で、相手はCRL West代表のSergio Ramos(SK)。ご存じ2017年の世界チャンピオンだった。Rolaporonはこの世界経験豊富なベテランに対し、いいところを出させずに2-0のストレートで勝つ。チャンピオンも相当カリカリ来たと見えて、試合後にはお行儀の悪いハンドサインまで出す始末だった。


この2試合に象徴されるように、プロ選手Rolaporonの凄みは、環境分析・デッキ読み・BANカード選択・対戦相手の行動読みまでのクラロワ・プレイヤーとしての総合的な完成度の高さにあった。歯車が全てかみ合ったとき、たとえトッププロが相手でも何も成す術がない。

日本には”サトリ”という”人の心を読む妖怪”の昔話が古来より伝わっているけれど、Rolaporonと対戦し、彼の術中にはまってしまった選手はおそらくそれに近い恐怖や絶望を味わったのではないかと思う。


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Rolaporonについてもう1つ記しておきたいのは、彼がCRL公式戦のリプレイ解説を発表し始めた最初の選手たちの1人だということだ。

公式戦を自分で解説する動画は、プロ選手当人にとってみれば、自分の手の内を明かすことになるし、数字的に伸びないなど、リスクやデメリットを含んでいた。ただ、ファンやプレイヤーにとってはとても勉強になるし、プロと自分の距離感を知る上でのとてもありがたいコンテンツでもあった。(そんなことまで考えてるのか! そんな先まで見えてるのか! と本当に驚きが多かった。特に彼は、考えていることを言語化する能力が高いので非常に理解しやすかった)

彼や彼らのファンサービス精神にここで敬意を表しておきたい。


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さて、Rolaporonの今後であるが、岡山から東京へ上京することがTwitterで明らかにされている。

新生活でいろいろ忙しいと思うが、落ち着いたら楽しくゲームしている姿をまた発信してほしいな、と僕はひそかに期待をしている。彼のゲームIQの高さをもってすれば、それがどんなゲームでも、観ている僕らも連れてあっという間に高いところまで飛んでいってくれそうな気がしていて。


Thank you and farewell, "Rolaporon" ! ■


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Memories

▽2018/02/11

▽2018/10/25

▽2018/11/30

▽2019/06/06

▽2019/06/28


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Information

Rolaporon(ロラポロン)
・CRL: PNS(2018 S2), GW(2019 S1 S2)
・Clan: ホワイトルシアン❤
・Best Trophies: 7635
・Titles: Best Season 40th (2017/3)
・SNS: TwitterYouTube


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Good luck!

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