アクティブETFへのイナゴ戦略(その1)

発端となったのは ニート4年生、かえるさん のこちらのツイートです。

アクティブETFというものが始まるらしいなぁ、くらいにしか知らず、しかもETFはポジを公開していることもろくに知らなかった素人トレーダーです。
でもツイッターのイナゴトレードには興味があるイナゴトレーダーでもあります。

そして、ふと思いました。
・・・アクティブETFってことは、プロが考えたいい銘柄のバスケットかな?
・・・ということは、ETFにイナゴできるのでは??

ということで、かえるさんの公開してくださっている生データから何かイナゴができないか考えてみることにしました。

★いくつか注意点
・私はツイッターにたくさんいらっしゃる「プロ投資家」「元証券投資家」「煽り屋」みたいな人ではなく、ただのサラリーマンです。億トレでもありません。
・主戦場はデイトレなので、ファンダはノー勉です。EPSがどうのこうの…みたいな考察は一切やりません。
・VBAとかマクロとか小難しいこともできません。エクセルでちょっとだけ関数を知ってる程度です。


プラン①:脳死イナゴ戦略

「ETFが人気になって構成銘柄がETFによりガンガン買われるなら、インパクト大きそうなやつを買っておいてETFが買い上げてくれるのを待てばいいのでは?」という、(個人的に)一番直接的なイナゴ戦略です。

ですが、ETF様の買い上げがどのくらいのインパクトがあるのか想像ができません。
というわけで、ETF買い上げインパクトが大きそうなものを雑に選定してみます。

■ETFはどのくらいの額を運用しているの?
⇒「日本 ETF 純資産」で検索すれば既存のETFがどのくらい運用しているか調べられます。
 ベスト10入りするには1~2兆円が目安のようです。
 めっちゃ強気設定で、すぐに2兆円運用できるアクティブETFが登場すると仮定しておきましょう。雑選定では夢を持ちたいので。

■どのアクティブETFが一番大きそうなの?
⇒今日上場したばかりなので知ったこっちゃないですが、とりあえず今日の売買代金を見てみます。
2080が圧倒的のようなので、こいつが2兆円を運用することになったとして、構成銘柄へのインパクトを見ていきましょう。

Step 1:かえるさんから生データをいただく
 かえるさんのツイートからリンクを飛び、お礼をつぶやきながらエクセルファイルをダウンロードします。ありがとうございます。

Step 2:ETF構成比率を算出する
 保有株数と株価が生データとして与えられているので、掛け算と足し算と割り算で算出できます。

Step 3:PBRと時価総額を調べる
 とりあえず取得しておきましょう。
 これもいくらでも方法あるとは思いますが、私はマケスピ2のRSSで取りました。

Step 4:2兆まで育った際の「買い上げ金額 / 時価総額」を算出する
 Shares Amount × Stock Price(=保有金額)の総和が約2億円でした。2兆まで育てば、単純計算でこの1万倍単位を保有することになります。
 というわけで保有金額を1万倍して、時価総額で割ります。
 結果(一部抜粋)は下図です。

Step 4の結果を降順に並べましたが、トップでも2%ちょいしかこのETFでは買い上げてくれません。
分かってはいましたが、さすがに2%では旨味はありませんね。
1つくらい歪み銘柄があることを期待していましたが、まぁうまくは行きません。

というわけで、次なるイナゴプランを考えます。


プラン②:FM思考イナゴ戦略

脳死イナゴではさすがにダメだったようなので、少しは考えることにします。
ETFの構成を考えたファンドマネジャーの思考を妄想してみようと思います。

思考といっても、「セクターが…」とか「配当利回りが…」とか「EPSが…」みたいな思考はトレースしません。できません。ファンダ知らないので。
ここでは最終的な構成比率の重みづけだけ見ていきます。
「FMが厚めに組み入れた銘柄はきっといい銘柄で、ETF関係なくプロい人たちが今後買うのではないか」、という作戦です。

とはいえ、「厚め」をどう考えるかです。
今回は、「保有比率 / 時価総額比率」を計算してみることにします。
時価総額比率とは、構成銘柄の時価総額の総和のうち、各銘柄の時価総額がどのくらいを占めるか、です。

例えばですが、指数連動であれば、時価100億の銘柄と時価1000億の銘柄の保有比率は1:10だと思うんです。知らんけど。
でもアクティブETFであればこういう機械的な比率設定ではないはずで、100億の銘柄が激アツだとFMが判断すれば、保有比率を3:10といった風に厚めに設定しないかな?きっとしてくれているだろう、と妄想します。

というわけで「保有比率 / 時価総額比率」を計算するのですが、先ほどの「買い上げ金額 / 時価総額」の計算と、1万倍するかしないか&総時価総額で割るか割らないかといったの定数の違いしかないので、計算しなくても結果は一緒なのは明白です。とはいえ一応計算した結果は下図です。


■さぁ、何をイナゴする?

「よし、1位の明電舎をとりあえず明日寄りで買おう」ではまた脳死イナゴに逆戻りです。
この順位は大事にしつつ、今回は下記3条件を加味して精査をしていきます。
 ・現PBR
 ・時価総額
 ・チャート

明日すぐ買うわけではないので、この精査作業はまた週末にでも・・・

ではでは。

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