円安と株価~ドル建て目線で見た世界

※以下は自分のための備忘録。①を起点に考えてみた。
※①の数字は適当。もっと計算しやすい数字があったかもしれないけどご勘弁のほどを。

①ドル円116円株価4000円
価値:円建て4000円、ドル建て34.48ドル
EPS100円⇔0.862ドル
PER40⇔40

・円安進む(仮に116円⇒125円)

②ドル円125円株価4000円
価値:円建て4000円、ドル建て32ドル
EPS100円⇔0.8ドル
PER40⇔40
※円安でドル建てEPSが0.8/0.862=0.93倍に低下

・株価4000円 x 0.93=3720円
まで売っとくか?ってなる!?【※】

③ドル円125円株価3720円
価値:円建て3720円、ドル建て29.76ドル
EPS100円⇔0.8ドル
PER37.2⇔37.2
※ここでPER基準で売買されてPER40まで買われると
3720 x (40/37.2)=4000円
29.76 x (40/37.2)=32ドル
(円安でドル建てEPS低下でも、PER基準で売買されるなら株価は変化しなさそう。が、ドル建てで見ると株価は下がっている。この影響がどう働くか!?)
※株価基準で売買されてドル建てで①の34.48ドルまで買われると
株価34.48ドル / EPS0.8ドル=PER43.1
(こうなるとPER高過ぎで売られるのか!?)

【Ⅰ】③ドル円125円株価3720円の状態からEPS107.75円に上昇
⇒ドル建てEPS0.8 x 1.0775=0.862ドルに回復(1.0775倍)
⇒株価も3720円 x 1.0775倍なら、株価4000円(約)
※円建て株価は①の状態に回復
⇒ドル円125円株価4000円
価値:円建て4000円、ドル建て32ドル
EPS107.75円⇔0.862ドル
PER37.12⇔37.12

再度PER40まで買われた場合
4000円 x (40/37.12)=4310円


【Ⅱ】③の状態ドル円125円株価3720円からEPS100⇒125円に上昇
⇒ドル建てEPS1ドルに上昇(1.25倍)
⇒株価も3720円 x 1.25倍なら、株価4650円
ドル円125円株価4650円
価値:円建て4650円、ドル建て37.2ドル
EPS125円⇔1ドル
PER37.2⇔37.2

再度PER40まで買われた場合
4650円 x (40/37.2)=5000円


【Ⅲ】①の状態ドル円116円株価4000円が変わらずEPS100円⇒125円(1.25倍)の場合
ドル建て株価34.48ドルは変わらず
ドル建てEPS0.862 x 1.25=1.0775ドルに上昇
PER:34.48/1.0775=32(※これは円でやっても同じ4000/125=32)

再度PER40まで買われた場合
4000円 x (40/32)=5000円


【Ⅳ】仮に②の状態からドル円125円まで円安進行もドル建てEPS0.93倍低下による「株価4000円 x 0.93=3720円まで売っとくか?」なしだった場合で
EPS100円⇒125円に上昇、ドル建てEPS0.8 x 1.25=1ドル(1.25倍)
ドル建て株価32ドル⇒PER32

再度PER40まで買われた場合
4000円 x (40/32)=5000円


書いてみて思ったけど、【Ⅱ~Ⅳ】のように結局は全部円建てで考えていても円建てEPSが上がって、PERが保たれるとしたら円安と関係なく株価は同じ値段まで上がるってことなのね。円安そのものはあまり関係なかった。(変な感じ…計算あってますか?間違っていたらどなたか教えて下さい。)


だから何はなくとも円安メリットを生かしてEPSの上昇が起きるのがまずは前提。そして、ポイントになりそうなのは途中の推移で【※】

・株価4000円 x 0.93=3720円
まで売っとくか?ってなる!?【※】

があって、円安によるドル建てEPSの低下による株価下落が起こるとした場合、「円安メリットで株価騰がるはずだ!」と思って買いが殺到した結果、需給が乱れて、必要以上に株価が下落してしまう途中経過・推移がありがちそうってこと。

それと、円安メリットが働いてEPSが上昇した場合でも。結局は許容されるPER、つまり地合いが悪かったら株価は騰がらないってことなのね💦

と言う訳で。


【まとめ】
・「円安そのもの」はむしろ株価下落要因(ドル建てEPS低下)
・結局、円安云々はさておき円建てEPSが伸びない銘柄はダメ
・「円安メリット」で株価騰がると思ったらドル建てEPSの低下による売りと、円安メリットを狙って円建て資金の買いが殺到からの需給崩壊で、いったん必要以上に下がる現象ありがち
・そして株は地合い

ってことであってるのか💦でもまあとにかく「円安そのもの」は株価に思ったよりも影響無さそうだなあと思った次第。「円安メリット」があるなら結局はEPSが伸びて、これは円建てで考えてもドル建てで考えても同じことで、基本的にこのEPSの伸びが株価上昇の要因になると。あとは許容されるPERが地合いで下がって行くなら結局は株価は騰がりづらいと。そう言う感じみたいなことがわかった。

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