あえて年末に、3か月間の目標を立てる
タイトルに「あえて」とつけていますが、この時期にやることといえば「この1年間の振り返り」もしくは「来年1年間の目標設定」ではないでしょうか..?
私も昨年末までは毎年そうしていました。
しかし、真実に気がつきました。
それは1年の時間軸は人間にとっては長いということです。
ここで「長い」ということは「やりたいことをするためにたっぷり時間を使える」ということには意外とならず、「やりたいことを忘れるのに十分な時間である」ということを意味するのです。
1つのやりたいこと、向き合うテーマに集中できる限界は、せいぜい3か月なのです。
年末にこそ読みたいこの本
3か月で何かを成し遂げ続ける
私の職場では、四半期ごとに目標が立てられて、全社員の個人目標へと落とされていました。そして毎四半期、前の四半期と違うことをやっていました。
一貫性がないとも思っていましたが、3か月ごとに新しい課題が課せられてそれに挑み続けたことが私を成長させました。
著者freee代表の佐々木氏も幼少期~起業に至るまでのキャリアでこの3か月サイクルの有用性を感じ本にまとめているのですが、ここでのポイントは「その使い方で、人生は変わる」ということです。
冒頭の「長いと忘れる」という観点も勿論ですが、佐々木氏は「確実に変化を起こせる最小単位」として3か月を提唱しています。
つまり、3か月サイクルで何かを成し遂げることを積み重ね、自らが変化し続けることで、これまで到達できなかった「1年間の目標」のその先へと進めるのです。
3か月で結果を出せるスコープで何をやるか決める
freee立ち上げ時、最初はプログラミングだけやっていました。
佐々木氏は当時Googleに勤務する傍らで朝6時~出勤までの2時間程と退勤後の18時~25時までの時間で勉強して開発を行っていました。
集中して取り組んだ結果、3か月後には「最悪、自分1人でもそこそこできる」という手応えを得たようです。
そこで、freeeを一緒につくることができる仲間を探すことを次の3か月のテーマにしました。
ここから学べるのは、3か月間で取り組む課題の選定が大切であるということです。
本書内では、
それは「マジで価値がある」ことか?
問うことを、3か月のテーマ決めの方向性として説いています。
私は取り組むことの「価値の有無」について、「"変化がある"なら"価値はある"」と考えます。
そのうえで変化をもたらすため向き合い、取り組むコトに関してこれが説明できればきっと価値が高い=「マジで価値がある」ことだと思っています。
誰に対して何をしたいのか
それを実現できたら何が起こるか
それにはどんな意味があるのか
会社側で設定されても自らで課しても、これを語れる行動をしている時間は呪術戦の頂点「人生を変える3か月」の領域内*にいる状態なのです。
*『呪術廻戦』。攻撃が必ず当たる=効果的に時間を使える、という状態にあることの比喩に使っています。
3か月終わって「意味のない失敗」を作らない
なんとなく終わっている
原因がよくわからない失敗というものが存在します。
問題の本質を考えて、本気で解決しようと動いていないときの失敗がそれです。
「情報不足」「慢心」「思い込み」が失敗の三原則と言われますが、自覚しなければ人はいつもその生得領域*のなかにいます。
*『呪術廻戦』。人が持つ心の中の風景を具現化した空間のことをいうらしい。私はアニメのみ視聴し本編内で理解できませんでした。このブログを読んでなんとなく理解できました。
つまり体験しただけで、変化が起こらなかったら意味のない失敗なのです。
情報不足への対策
「無知の知」という言葉があります。知らないことを自覚し、真摯に自分と向き合い、真の知識への探究をすることが大切だという意味です。
中途半端な知識を持っている人こそ、中途半端に知識を使ってなんとなく終わっているのです。
常に勉強し、質問し、自分の考えの元が何か?反証は?と考えるのです。
慢心への対策
人はできないことでもできると思いがちです。
私の場合はGoogleカレンダーに予定を入れていなくても、合間で何かをできると思っていました。できたことはありませんでした。
慢心という言葉は他人に対する驕りとしての意味合いで使われることが多いですが、向き合う相手はいつも自分です。
これは自己分析が大事という話でもあり、別で書きたいと思います。
思い込みへの対策
経験ベースで「思考の癖」はついてしまうものです。(例えば呪術廻戦に引っ張られるなどです)
自分が正しく理解していることを丁寧に話し、理解に基づいて行動するのです。
これは「現実ベースでできることしかしない」のと実は真逆です。
正しい理解を元に、理想までの溝を埋めるために何が必要かと考えるのです。
人生を変える3か月にするために
「不言実行」と「有言実行」、どちらが良いのか。
私は「不言」にします。
必要な場面では有言して実行していますが、この場ではそうします。
しかし、なんとなく終わらないために、3か月後に結果を報告します。
それではまた。領域展開。
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