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風の伝説ザナドゥ



日本ファルコムのPCエンジンゲーム。様々な新要素がてんこ盛りのアクションRPG。

全部で12章構成で、フィールド(広大なマップを歩き回って敵を倒したりしながら、イベントを進めてクリアしていく)はトップビューで、各章の最後にあるボスステージではサイドビューになります。

経験値という概念はなく、武器と鎧と盾の熟練度等によって強くなります。ただ、その章で一番強い武器を装備しないと、ボスにダメージを与えられません。そのために、お金集めにせっせと敵を倒すことになります( ´ㅁ`; )
ついでに言えば、このゲーム、物価が高いです。章が進むごとに価格が高騰していきます(×_×;)

ショップの買取価格をルーレットで決められるので、納得いくまで値上げ交渉したり、時間の概念があって、夜になると住民たちは眠ってしまうなど、変なところでリアルです(´・ᴗ・`;)
敵に倒されるとアリオスは幽体状態になり、教会まで飛んでいき、シスターに復活させてもらうことになります。こういったところも、面白いゲームでした。
他にも、登場キャラ全員(モブを含む全員)に名前がきちんとつけられてたり、他のシリーズを連想するネタが随所にあったりと、こだわって作られてます。他のドラゴンスレイヤーシリーズを遊んだ人は、特に楽しめるんじゃないでしょうか。

各章の最後にはボスとの戦いがあり、サイドビュー画面に切り替わり、ステージを進み、奥で待ち受けているボスとの戦いになります。
ここまでくると、各章のクリア直前なので、今までの疲れがふっとびますε-(´∀`*)
サイドビューでの戦いは、とても面白いし、楽しいです(*´∀`*)
サイドビューで敵を倒すと、ハート(回復アイテム)や鈴が出てくるんですが、鈴をとると仲間が登場して一緒に戦ってくれます。ただし、登場するのは、そのボスステージに突入する直前にいるパーティーメンバーのみ。
仲間たちはそれぞれの特技を生かした戦いをしてくれるので必見。
サイドビューでのサポートで、とても助かったキャラはヌースとソフィア。
ヌースは攻撃時にフラスコを投げつけて敵を凍りつかせてくれるので、その後は動かなくなった敵を倒せばいいので、とても助かりました⸜( ˙꒳˙ )⸝
でも、ヌースがボスステージに登場するのは、第七章のボスステージのみなのがもったいないです。もっと活躍してほしかった…。
ソフィアは攻撃時にぐるぐる回ってるので見てて爆笑ものですが、聖なる光を発してアリオスを回復させてくれるので、ギャグ丸出しな攻撃モーションとは裏腹に、とても助かりました( ´͈ ᵕ `͈ )

前述のように、イベントを進めるためのフラグたてのために、広大なマップをあっちこっち行ったり来たりするはめになるので、「お使いばかりのパシリ―ゲーム」「マゾゲーム」「ストレスフルゲーム」と、様々な異名を持ちますが、名作ゲームだと思います(; ◜ ᵕ◝)
登場人物も、けっこうくせのある人物多いというか、嫌な人間もホント多くて、そういった連中の身勝手な行いのために、フラグたてに奔走することになることが多く、はっきり言ってストレスたまります(;´◦ω◦`;)
こういったシステムやストーリーは、現在の、目の肥えたフリーダムなユーザーには到底受け入れられないでしょうねー(´-ω-`) リメイクがずっと出なかった原因は、そこにあるんじゃないかなーと(๑・д・๑)
でも、ゲーム自体はプロジェクトEGGで配信されていて、他のドラゴンスレイヤーシリーズとまとめたパッケージソフトとして定期的に販売されてるので(最新OSに対応したバージョン)、他の多数のレトロゲームみたいに埋もれてないだけ、はるかに救われてると思います。


Ⅰから3年後が舞台の続編『風の伝説ザナドゥII』も発売されたんですが、Ⅰのしつこいまでのお使い要素(フラグたての厳しさ)がなくなって、あっさりクリアできてポカーン状態になりました…;( ;•ω•ก)
ゲームパッケージの裏に書いてあった意味深なキャッチコピーも、なんか中途半端なまま終わってしまって、シナリオ面でも、システム面でも、ぬるゲーになって拍子抜けしました(ˉ ˘ ˉ; )
ⅡのグラフィックはPCエンジン最高峰と言われるほどの美麗さで、キャラも操作してて爽快だし、ボス戦闘も面白くて、クリア後のタイムアタックもやりこんだし、面白いんですけど、何か足りないというか(;-ω-) 
Ⅰがストレスフルな場面多くて、賛否両論あって、色々検討した末に変更したってことはわかるんですが、あのお使い要素に慣れてしまうと…。マゾゲームと言われる所以ですなあ( ˆ꒳ˆ; )
風ザナの開発後、原作者の木屋善夫氏は1993年に日本ファルコムを退社して、続編『風の伝説ザナドゥII』には関わっていないそうで、これが影響したのかは不明ですが、原作者不在の制作環境が、Ⅱのぬるゲーム化や、手の平を返したかのようなソフィアの扱いを招いたのかなあと∩︎(・ω・` ; )∩︎ 
まさか、ソフィアの登場が最初だけで、最後まで出てこないとは思いませんでしたよ(´・ω・`) メルティナ(Ⅱの新ヒロイン)に特別な能力もたせて活躍させたいからって、女神イシュタルの力まで使えるようにしなくてもええですやん。あれはソフィア限定だからこそよかったのであって、ソフィアのキャラクターを支える重要設定だったのになあ(´._.`)

今でもリメイク待ってまーす!って前向きな意見、ちらほら見るけど、主人公アリオスと同名の某キャラが、ファルコムの主力シリーズに登場しているので、キャラがダブってしまうことからも、リメイクはないとみた(-ω-`;)ゞ
あっても、イース4リメイクみたいに、ヒロインがリストラされたり、設定が一新されてるまったくの新作になってしまうんでしょうねー(リリアがリストラされたのはショックだった);;(∩´~`∩);;
だったら、そっとしておいてほしいなーというのが本音です。ソフィアがイース4リリアみたいな目にあうのは勘弁(×_×;)

プロジェクトEGGで、他のドラゴンスレイヤーシリーズと一緒に毎回収録されて、新しいOSに対応したバージョンが発売or配信され続けるのみでしょうが、今でも遊べる環境を作ってくれてるファルコムに感謝です( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

それと、このゲーム、音楽もすごくかっこいいのですよ(。˃ ᵕ ˂。)
Ⅱもいいんですが、やっぱりⅠの音楽がロック調でかっこよくて大好きで、CD買って聴きほれてました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
こちらもデジタル配信もされてるので、CDが廃盤になっても聴ける環境を整えてくれてる公式に大感謝!!(๑^᎑^๑)

ヒロイン・ソフィアのキャラクターデザインも強く惹かれました。

ソフィア(風の伝説ザナドゥ)

ソフィアのデザインは、とにかく神がかってます(,,>᎑<,,)
友達はピュラー派多かったし、ピュラーは報われなさがかわいそうでしたが、やっぱりソフィア派でした(*´ω`*)
未プレイにも関わらず、pixivでソフィアのファンアートが描く絵師がたくさんいたり、二次創作で描かれてること多いのも、あのデザインに魅了された人が、今もいるってことですねー( 〃 ˆᴗˆ 〃 )

無駄に長くなりましたが、一度は遊んでみてほしいゲームです(*´ `)
直接遊んでみないと、あのお使い要素やマゾ要素はわかりません( ˆ꒳ˆ; )