「なんなら」について

こんにちは。かぼすです。
大晦日ですね!

2018年の年末にFacebookに書いた「今年出会った興味深い日本語」の①
せっかくだから、ここにも置いておきます。


ネットでここ最近、「なんなら」の使い方が変な人がいるなあと思っていたんだけど、わかっていてあえて間違えて使うネット用語なのかと思っていました。

でも、真面目そうな人が書いている相談の文で「私は極度な方向音痴で初めて行く場所では必ず迷います。なんなら、よく通る道で迷うこともあります。」とあって、ものすごく違和感を感じました。

早速違和感の正体を調べるために調査。やっぱり違和感を感じている人が多いのか、簡単にヒット。

つまりは「なんなら」は「あなたがお望みなら」という意味なので、「あなた」が出てくる命令文や勧誘文以外で使うとおかしいらしい。

「ウチで晩ごはん食べてって。なんなら、泊まっていきなよ」

これなら、OK。この「なんなら」にある「さらにすごいことを言う」イメージだけがひとり歩きして、命令文や勧誘文じゃない文にも使われ始めているんですね。

このことを調べて数日後、接骨院で若い真面目な先生が「この仕事、朝が早いので、お腹空きます。なんなら、9時にお腹が鳴ることもあります」と言った。やっぱりネット用語じゃなかった! リアルで言ってる人発見!

私は早速、調査したウンチクを語ったよ。でも、語るだけで、代わりになる言葉を伝え忘れた。こういうときは「それどころか」に言いかえればいいですね。

これは一時の流行ではなく、今後使う人が増えていく気がするから、来年以降も使用例を集めていきたい。

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