33歳処女が1年女性用風俗を使って4

とはいえ、中々そのコンプレックスを改善させることはできない。
 利用を開始してから10kg痩せたり、服装の系統を変えたりした。休みの日だけ眼鏡からコンタクトに変えた。少しだけ人と話す時笑顔を心がけたり、声のトーンを明るくしたりできるようになったけど心の中は一年前と何ら変わらない。少しずつ変わっているのだとしても私にはわからないだろう。
 女性用風俗を利用して、擬似とはいえ自らも女性であることはとても実感した。30数年そんな経験が無くとも心は揺れるし、気持ちよさを得ていく、増していく経験ができるのだと思った。
 女性の悦びともいうけれども、それはこういうことなのだろうかと最近はふと思う。それを与えてくれたセラピストには感謝しかない。女性用風俗以外でこういう経験は一生経験できない可能性もあるから余計にだ。
 女性用風俗を利用した他の利用者の体験で悪いことも聞くが、私はそちらの世界とは違う経験しかしていないし、実際あったことでしかわからない。少し摩った様な気もするが、もう関わりがないから問題ない。
 結局は経験したことでしか語れない。

 今月で利用を始めてから一年が経った。色々と目まぐるしく過ぎていったように感じる。
 私自身は、色々思い返せるが接したセラピスト達は思い返す事もないだろう。彼らにはあくまで仕事をこなした多くの客の一人でしかないのだから。私は、決して印象に残るような客ではないからそれでよい。
 また、一年が始まる。
私はいつまでこのサービスを利用するのか。それは、まだ先かもしれないし、すぐ終わりにするかもしれない。
 まだ、決めかねているという状況だ。