「そしてパンになる」八紘町の歴史①

■あいさつ

ティラノゲームフェスが盛り上がっており、そのおかげで自分の作品である、「そしてパンになる」をプレイしてくれている方が増えて大変うれしく思います。

さて、そんな「そしてパンになる」ですが、ゲーム中では語られなかった、語る機会がなかった設定があります。

作品中で語られなかった部分について考察していただくのも、プレイヤー様の一つの楽しみだとは思いますが、一応、本来の設定の一部……主人公波良嶋亮の祖父(本名:波良嶋牟岐大(はらしまむぎひろ))と、最大の悪役である小麦勇土(こむぎゆうと)の人物設定と学生時代のちょっとしたエピソードをここで公開したいと思います。

自分の考察に対する答え合わせや、単純に興味のある方は、ぜひご覧ください。

なお、気分の悪くなった方は途中で閲覧を中止することをお薦めします。

■舞台

パンによる町おこしをする前の八紘町は、通常より高齢化が進んでいる程度のごく普通の町。

後に大企業として成長する『PWT』も、牟岐大の学生時代は、大企業になるどころか、潰れかけの状態であった。

しかし、牟岐大の父が最後の無茶で店のスペースを拡大し、イートインスペースを作ったことにより、店は近所の高齢者憩いの場所となる……のだが、当時もっとも力を持っていたパン製造会社『パン工房』は『PWT』に目をつけ、牟岐大の父に土地を明け渡し、自分たちの傘下に入るように要求してくる。

一方、そんな事情も知らない牟岐大は、父親から、店が忙しくなってきたことからアルバイトをしてくれる人を探してほしいと頼まれる。

そこで牟岐大は、現在通っている大学のパン作りサークルに所属しているメンバーである二人をアルバイトに誘う。

1人目は幼馴染かつパン作りの腕に長けた『小麦勇土』を、2人目は自分が好意を抱いている女性『(苗字の設定はなし)酵子(こうこ)』を誘う。


■牟岐大や小麦及び、その2人が学生時代に関わった人物について(名前が決まっていない人物が大半を占めます)

・波良嶋牟岐大

誰よりもパン作りが好きであり、将来は親の経営する『PWT』を継ぎたいと考えている大学生。

同じサークルに所属する『酵子』のことが気になっており、アルバイトを機に仲良くなれればと思っていた。

・小麦勇土

牟岐大の小学校時代からの幼馴染であり、小学生の頃に一緒に『世界で一番美味しいパン』を作ろうと約束した仲。

誰よりもパン作りの才能があり、誰よりも努力したことにより、パン作りの腕は牟岐大以上。

しかし、その甘いマスクを生かし様々な女性と関係を持っている。それはアルバイトを始めてからも同じで……

・酵子

牟岐大と小麦と同じサークルに所属している。

パン作りの初心者だったが、パン作りに興味があり、パン作りのサークルに入会した。

小麦のパンを初めて食べたときに、その味に魅了され、次第に小麦自身にも好意を抱くようになる。

しかしその後は、牟岐大の真っ直ぐなアプローチを受け、最終的に牟岐大と付き合うことになる……のだが、ずるずると小麦に未練を抱き続けた結果、小麦と関係を持ち続けてしまう。

その浮気現場を牟岐大に目撃されたが、その後浮気はしないと誓い、最後には牟岐大と婚姻した。

・のちの小麦の妻

『パン工房』の社長令嬢であり、偵察として『PWT』に訪れる。

その際に小麦の焼いたパンを食べて、その味に惚れこんでしまう。

その後小麦と付き合うが、小麦側がパンの菌の研究や女遊びをしていたことにより中々婚姻まではこぎつけなかったが、最後には婚姻する。

・心音の祖母(1)

小、中学校は牟岐大や小麦と一緒であり、『PWT』の常連客であったが、高校で離れたことを機に疎遠になっていた。

疎遠になる前は牟岐大のことが好きだった。

大学生になった後は特にやりたいこともなくぶらぶらしていたが、『PWT』のイートインスペースが繁盛しているのが気になり入店した際に牟岐大と小麦と再会する。

再会時には別れた彼氏の愚痴や思い出話を牟岐大に話していく中で恋心が再燃しかけるが、牟岐大が好きな人間が酵子であることがはたから見て明らかだったため、その恋愛相談を小麦にしてく中で気づいたら関係を持ってしまっていた。

結果小麦とは婚姻できなかったが、既に子供がいた為、育てるために『PWT』で働くことにした。

最後は『PWT』の業務で買い出しに行っている途中にパンになってしまう。

・心音の祖母(2)

心音の祖母(1)の友人であり、成績優秀者。

心音の祖母(1)の元彼氏の愚痴に、『PWT』で付き合わされていた際に小麦に会う。

小麦の巧みな話術により関係を持つに至る。

結果として婚姻はできなかったが、得に気にすることはなく、関係が終わった後は勉強に専念して、警察組織にキャリア入庁。

『そしてパンになる』の18年前の時に、警察組織のお偉いさんとしてシェルターを設置したり、交通規制をしてくれたのはこの人。

・牟岐大の姉

牟岐大の2つ上の姉。

中学生の頃から、自宅に遊びに来る小麦に好意を抱き、関係を持つ。

小麦と婚姻していないため、小麦との関係はそれで終了した。

しかし、小麦と酵子の浮気現場を目撃して錯乱した牟岐大に……

そのネタで牟岐大をゆすり続け、多額のお金を得ていたが、パンにまつわる人物に酷い嫌悪を抱くことになる。

最後には例の事件でパンになってしまう。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。大分省きましたが概ねこのような感じです。

あまり記載することが望ましくない部分もありますので、書いていない部分は想像におまかせします。

このように段階的に八紘町の過去や、その過去に関わる登場人物の設定を公開していこうと思います。

興味のある方はぜひ今後もご覧ください。

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