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君は娘にティアラを買えるか?【ありっちゃありスパーク】

これは「オモコロ」というWEBメディアの編集長である「原宿」さんとイラストレーターの「おすし」さんの2名がパーソナリティを務める「ありっちゃありスパーク」というラジオで提起された問題です。



003「娘にティアラを買えなかった男」
https://stand.fm/episodes/610789db9a2fe90006f329ec



提起したかどうかはまぁあれですが、このタイトルと中身が実によかったので自分でも考えてみることにしました。



ことの流れは以下のとおりです。


とある娘の誕生日のある日。
原宿さんは娘さんのバースデー祝いに家族でアナと雪の女王のミュージカルを観に行ったそうな。
そしてミュージカルを楽しんでお土産を買いに寄ったその時、事件は起きたのです。


お土産を物色し、さぁ何を買おうかというタイミングで娘さんはこう言いました。
「ティアラが欲しい」と。



さてここで
ティアラが何なのか分からない人のために解説すると、
王様が頭に装着するのが王冠、ティアラとはその女性版のことです。
つまり女性が装着することで絶大な権力を示すことのできる装備ということです、
ちなみに男性が身に付けると全身が肥大化して大爆発します。



さてさてそんな娘さんの淡い期待。
ティアラを身に付けてエルサ…エルサで合ってたっけ?
アナと雪の女王はまだ観た事ないから分かんないんですよね…
まぁでもエルサって響きからは主人公を感じるからエルサでしょう。

娘さんの淡い期待。
それはティアラを身に付けて自分もエルサのように…あの…エルサになりたいという想いがあったわけです。




さてそんな「ティアラが欲しい」という言葉に対して、
世界を代表するお父さん「原宿編集長」はこう返したわけです。返してしまったわけです。




「え?ティアラ?それよりもバックチャームの方がよいのでは?」(一部加工あり)



ここで止めます!
そう!
ここなのです!
問題はここなのです!



子供の若い感性はティアラを求めた。
しかし大人の感性と権力がバックチャームという結論を与えた。


ここには大人と子供という近くて遠い永遠に埋まる事のない何かを感じたため、
今回は自分でも考えなおすことにしてみたのです。



さて、自分自身が同じ選択を迫られたら、私はティアラを買い与えるでしょうか?



答えは「Yes」だと想定します。

この点については難しいことは何もなく、ただ私という人間が「何かを買ってあげる」と決めたらその「何か」は本当に何でもよく、プレゼントをした時点でそのものの所有権および処遇は相手にすべて一任されるからと思っているからです。



一言でいうと「なんでも一つだけ選ぶといい。その物に関するすべてのことはお前に帰結する」ということです。


実に無責任ですね。




そう、無責任なんです。



この点も私自身で自問自答を始めた部分なのです。

今回、原宿ファミリーに起こったティアラ事件は「家族」という形態だからこそ起こったことだと言えます。

家族だからこそ、原宿さんの父としての言葉には責任が宿り、子供の行く末を左右することになります。



独身平民の私にはその感覚が無いのです。
自分の言葉がどのような意味を持ち、子供に対してどう影響するのか。
その点に対して無責任だからこそ私の答えは「ティアラを買ってあげる」になるのかもしれません。



そしてもう一つ。
こうした葛藤の連続が親としての成長に繋がっていくのだろうとも強く思いました。


そして子供存在こそがこうした疑問と答えの連続を生み出し、一歩先に進むことができるのだと。

だからこそ親になるのだと。



そうです。
つまりは羨ましかったのです。



自分自身で完結してしまう生活ではこうした気づきと悩みと答えを生み出すことができません。
今回のティアラ事件の話を聞いていて「自分ではこうするかな」と思っても、実際にはどうなのか確かめようもありません。

私はこのままずっと「何も考えずにティアラを買ってあげる人間」なのかもしれない。


そんな一抹の寂しさを覚えたラジオの回だったかもしれませんね。





ちなみにオモコロというWEBメディアを運営している会社の社員には躊躇なくティアラを購入してる人物が2名もいて、実にいい。


匿名ラジオ/#227「相手が全然欲しくないであろう物をセールストークで買わせよう!」https://www.youtube.com/watch?v=6ZyV_V_DKlA

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