ソラと空

私が風景画を描く際は必ずと言っていい程に青い空と広がる海、そして入道雲を描く。

勿論これは好きだから描くのだけれど、実はそれだけじゃない。

空と入道雲に対して異常な程の「懐かしさ」を感じる。

と言うかむしろ、懐かしさがあるからこそ好きなのだけれど…

夏という季節が好きだ。
それは夏の空に対して強い執着があるから。
夏の真っ青な空に浮かぶ入道雲、それに対して異常に懐かしさを感じて眺めるだけで時間が溶けるが、最近は暑すぎて外にいると死にそうになる。
エアコンの効いた部屋から眺める空は冗談抜きでいつまでも見ることができる、涼しいから。

毎年夏が近付くと空に期待しワクワクする。
それはBCSがあるからでは無い。
BCS=夏なのだって懐かしさに由来する。

…と、まあ創作でも夏を取り扱うくらいに夏の空への執着がある。

じゃあこの懐かしさは何?

そんな疑問を持っていたある日、YouTubeであることを知った。
それは「異常な懐かしさを感じるものは前世と関わりのあるもの」だと…

例えば航海士に強い執着があった場合、それは前世の職業が航海士だった…とか嘘か本当か疑いたくなるようなもの。

それが風景だった場合、恐らく前世でその景色をよく見ていたのだろう。

でも私の場合、海なんかは正直どうでも良くて夏の空に対して強い執着がある。
それもただの青い空じゃない、雲が多少ある夏の昼間の張ったような晴れ空だ。

きっと前世でその空ばかりを眺めていたのか、或いは全然でその空に対して思い入れのある出来事があったのだろう。

いやしかし、空は一年中見られる。
じゃあ何で夏限定なんだよ、わからん!

いや、若干心当たりはある。
夏と言えば夏休み!
エアコンの効いた部屋でゲームをしていた。
今でも夏にエアコンの効いた部屋でゲームをすると懐かしい感覚になる。
夏休みと言えば旅行に連れて行ってもらった、沖縄とか広島とか。
…とまあ、今世でも夏に対しての思い入れがあるのだ。

この懐かしさは1つだけの記憶では無く、記憶の積み重ねが生み出したものだろうと今は結論付けておく。

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