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endless loopの話

先日、FRENZ2023というイベントにて公開されたkeitomoさんの「endless loop」という映像に作画担当として参加させていただきました

今回は制作をするに当たってのあれやこれやを書いていこうと思います

概要

男の子がただひたすら死んでいく映像です

黒地に白の線で描かれたアニメーションと、男の子が様々な方法で自殺していくことが特徴的な映像となっています

ちなみにこの男の子、名前は黒瀬っていいます
何か気付いたら名前付けてた

FRENZについて

様々なクリエイターさんが映像を作ってお披露目するイベントです
私は1日目しか参加していないのですが、思想強めなものからパロディ塗れのものやギャグ路線、MVから寸劇のような映像まで様々なものがありました

そのどれもがクオリティ高くて恐ろしくなりました
クリエイターこわい

私はこのイベントをkeitomoさんに勧められるまで存在を知らなかったんですが、実は過去に出展された映像を見たことがあったんです…
タイトルの隅に書かれているイベントの名前なんて普段意識して見ないので全然気付いてなかったです

参加してみた感想ですが、みんなクオリティが高すぎて私の場違い感が凄かったです
本当にこんなところで私の下手で雑な絵を流して大丈夫なのかとずっと心配でした…
色付いて無いし、余白(黒いけれど)の面積めちゃくちゃ多いし、つまらないって思われそうで怖かった

ド素人が紛れ込んで本当に申し訳ございませんでした!

あと、昼の部はずっと体調悪かったです
開場前からずっとえずいてました
スタッフの皆様、本当に申し訳ありませんでした…
夜の部は大丈夫でした、ブルーバード(私の時は既にXだった)余裕で食べられました
飲み物はずっといろはすだったけれど

夜の新宿はマジで怖かった…
目の前歩いてた女性2人組が客引きに付き纏われてるの本当に怖かった

参加した経緯

創作のモチベを完全に失ってたkeitomoさんに創作のモチベーションを取り戻して欲しくて、それに繋がるならやりたいと思ってのことでした

あと、ちょっと面白そうだと思ったのもあります
自分の絵に動きのある映像が付けられる経験なんてしたことが無かったので…

私、実は絵を描くことがそこまで好きじゃなくて、面倒くさいし手首痛めちゃうし掛ける時間の割にはクオリティ低いし
だから本当はやりたく無かったんですよ

でもモノクロで、しかもらくがきの絵柄が良いとのことで今回は特別に受けることにしました

本当は無償で提供するつもりだったのですが、何故か液タブ貰っちゃいましたねw
普段はこんなことしませんよ、本当に特別ですからね、お金貰ったってやりませんよ!

でも、それ以上に、彼には創作したい気持ちを取り戻して欲しくて…
創作って楽しいんだよって、自分の作った動画を自慢げに見せてくる彼が苦手ではあったけれど、やる気を失くしていたあの時より好きだったので

彼の相棒であるwayuさんも同じこと考えてたのかな?
みんなの前で宣戦布告してたの、私実はちょっとだけ嬉しかったです

本当に、そうでもしないとあの人やらないんで

私は競うのとか苦手なタイプですが、少年マンガでもあるようにライバルの存在って凄いんだなぁって感じました

まあ私は争うの好きじゃないのでバチボコ大戦争は場外から見させていただこうと思うのですが…

キャラデザについて

誰だって死にたいと思うことがある、誰だって経験したことのある
そういう没入感を出したくて中性的な見た目にしました

最初は性別は決めない方向で行くつもりでしたが、結局男の子ということに落ち着きました
と言うのも、女の子にすると色気が出てしまうので…

黒瀬という存在に色気を入れたくなくて、地味で何にでも無関心な性格、ぶっきらぼうな口調、強さと脆さの両立、そういったものを踏まえてあえて男の子にしました
年齢については、死にたいという感情が芽生えやすい思春期にしてあります

ここからはデザインの話になります

死にたくて、世界の全てを恨むかのように目付きを悪くしてみました
目の下側にある線は某夢見少女を意識しています
彼女も黒瀬と同じ、世界を嫌った死にたがりなので…

パーカーの胸についてるハートは心臓、腕の白い部分はリスカ跡を隠す包帯をイメージしています

初期デザインだとパーカーに首吊りのロープを表す白い縁どりが入っていて、フードを被ると首を吊ってるかのようなデザインになっていました

でもその設定を忘れて(厳密に言えば勘違いして)縁どりはデザイン案の所にしか存在してません

全体的に暗い色なのはテーマが暗いからです

夜を表す紺のパーカー、ラフな格好ということで白いダボダボTシャツに黒い短パン
普段から意識している、シンプルだけど印象に残るデザインに加えて珍しくいろいろとこだわりました

初期デザインとメモ
結局この姿に落ち着きました

ストーリーについて

私は制作を進める上でストーリーを考えないと作れないので作った側面が強いです
(じゃないと迷子になってしまうので…)

みんなが考察したくなるであろう「死にたい理由」については自分やkeitomoさんの経験を踏まえつつ、突飛すぎない、割とありがちな設定を入れてます

私は考察を見てニマニマしたいタイプなのであえて答えは言いませんけれど…

今後ストーリーがどう展開していくか、ざっくりとしたストーリーは考えてありますが、公開方法とかは何も考えてないので運が良ければ皆さんにお届けできるかもしれません

今回は前日譚や番外編みたいなもので、シリーズとしてのカウントは意識してません

動画について

目に見える部分としては、私は絵を描いただけなので、自分の担当したところは本当に見た目がシンプルでした

黒地に白の線で人物が描かれてるだけのもの
これを動画にしたらどうなるんだ?と思ってました

なんか、凄いことになってましたね
keitomoくん、君こんなこともできたの?みたいな…
私の知ってる彼の作風ってリリックビデオ?だけだったのでちょっとびっくりしました

これは余談なのですが、流行って常に変わり行くものじゃないですか
制作中にあるものが流行ったおかげなのかせいなのかわからないですが、ちょっとネタっぽくなってしまったシーンがあります
(あ、見つけても心の奥底にしまっておいてくださいね…)

動画制作について

私がAviUtlしか使ったことがないからってのはあるんだろうけれど、パーティクルとかグリッチとか動画の装飾ってとてもとても難しくて動画制作を本気でやってる人にしか作れないものだと思っていました

今回、keitomoさんが動画を作っていく過程を見させてもらっていたのですが、Ae使えば私でも勉強すれば本当に簡単なものなら作れるのでは?ってちょっと思いました

これ言うと彼含め動画作ってる方に失礼になるんでしょうけれど…

でもよく考えたら画面上にいろんな情報があって、しかも英語だし絶対使いこなせない気がする…
そもそもAdobe買うお金ないから使えないんですが

(四ッ葉ソラの制作例はこちら)

今後の目標

当分の目標はkeitomoさんに見捨てられないようにすることですね
本当いろいろと、そろそろ見捨てられそうなので…

彼には最高の相棒?ライバル?がいるので
私はいつ捨てられてもおかしくないんですよ
本当に、wayuさんのこと話してる時の彼って恋人の自慢してるみたいでムカつくというか、私いらなくね?って思ってます

2人で仲良くイチャコラしてろよって
本当、ムカつくなぁ…
チーム組まない?みたいなこと誘われてるけれどやっぱ辞めようかな

あとは新しいことに挑戦したくて、それの第1弾がendless loopだったのですが、今後もこういう風にいつもお世話になっている人限定にはなってしまうと思いますが、動画に使ったり動画じゃなかったりする絵とかを描けたら良いなと思ってます

嘘です!
本当は二度とやりたくないです
面倒なので

私、知名度が本当に無いので土俵にすら立ててないのは重々承知の上で言いますが、受けられる立場になっても依頼とか受けるつもり無いんですよ

金銭のやり取りとか納期や締切に追われるのとか宣伝とか苦手なので
まあでも、本当に軽くで良いのならやってみたい気持ちはほんのちょっとだけあります

でもまずは、普段やってる完全個人で企画している創作シリーズを再開することですね

今続いてる、というか止まっちゃってる企画の最後の投稿が昨年の7月なので、今年中にそれを完結させることが今年の目標にしたいです

ちなみに作品の投稿自体は今年の4月で止まってます

本当に放置してごめんなさい…

まあこっちの企画は見てる人たぶんいないのでこのまま失踪しても問題無さそうですが

私は自分の活動を通してどこを目指したいのだろうって考えたんですよ
そしたら、私の創作活動を通じて誰かにほんのちょっとだけ、日々の楽しみを増やせたら良いなって
だから活動を続けようと思います

それで、あわよくば、奇跡が起きるなら
創作することの楽しさを誰かに知ってもらえたらもっと良いなって
考察とか、二次創作とか、そういう所で良いから知ってもらいたいです

あと、keitomoさんも解説みたいなの書いてるのでもしよろしければどうぞ

endless loop 作品解説

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