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キレイなものには、ときめかない

ちがう。なんかちがう。

おしゃれだけれど、かわいいけれど、これじゃない。ピンとこないし、ドキッ!としない。

少しだけ悩んで、商品を元の場所に戻した。丸いピンクのブローチをモチーフにした、華奢なネックレスだった。

その横で、誰かがハンドメイド作家さんに話しかけている。

「このピアス、半額にまけてくれない?」

なんとも失礼な発言に、思わず顔を二度見してしまった。作家さんへのリスペクトが1mmも感じられない。

後味の悪さを引きずりながらその場を後にしたものの、なぜ私はあのネックレスを買わなかったのかを考えていた。

一つひとつ、とても丁寧に作られている。おしゃれだし、デザインもかわいい。
「まけてほしい」だなんて口が裂けても言えない、キレイなネックレスだった。

でも、「これじゃなきゃダメだ」って思えなかったのよ。
私にはこれが必要だって、一瞬でも考えるすき間なんか与えてくれない衝撃が、胸に走らなかった。

つまり、ときめかない。ドキッ!としない。どんなにおしゃれでかわいくても、私の心は動かないのだ。

うーん、我ながら面倒くさいヤツだなぁと思いますよ。

でもね。

先日、私の心をゴリゴリ揺さぶるお話を聴いてしまったのよ。

ライターの冨田裕子さんが、「発信する勇気」を出版された末吉宏臣さんにインタビューしたスペースだ。

シンプルで飾らないお話しをされる末吉さん。ものすんっごく!!カッコいい!!
そして、ストレートなお言葉にとても救われました。

そうだ、心にもっと正直でいいんだって思えた。私の気持ちを代弁してくれるような質問をしてくれた冨田さんにも、感謝!感謝!!

一瞬で過ぎ去った、密度の濃いお昼休みだった。私の心はときめきっぱなしだ。

とくに「身も蓋もない話」が最高!キレイごとばかりではない、だからおもしろい。

そっか。私は"キレイなだけのもの"には惹かれないんだ。
そこに"本音"が見えなければ、なんの魅力も感じないんだ。

いま、ガチっていることがある。
それがなかなか上手くいかなくて、ずっとモヤモヤしていた。

でも、なんで上手くいかなかったのか、ちょっとだけわかった。そこに私の"本音"がのっていなかったからだ。

あぁ、ヤバいことに気がついてしまった……私の本音はマジヤバい。

マ・ジ・で・ヤバい!

それを出すのか!ヤベェな!!

でも、気づいたのならやらなくちゃ。せっかく気づかせてくれたのだから。

……さぁ、おもしろくなってきました。
作ってやろうじゃない!ときめくコンテンツ!

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