五輪書


某ブッ○オフで立ち読みしていてハッとした文章があったのでここにメモしておきたい。

宮本武蔵の五輪書の解説本なのだけれど、水の巻、これが昔から惹かれるものがあり時々文献を探っているのだ。

その中の一文

心の持ちようは平常の心と変わってはならない。平常のときも戦いのときも少しも変わらず、心を広く素直にして、緊張しすぎず、少しも弛まず、心に偏りがないように、心を真中におき、心を静かに揺るがせて、その揺るぎのなかにも一瞬たりとも揺るぎを失わないように、よくよく吟味すべきである。

身体がゆっくりしているときも心は弛緩せず、身体がどんなに早く動くときも心は少しも早く(動揺すること)なく、心は体に引きずられず、体は心にひきすられず、、


あと、わかりやすく書いてあった例えで

「鏡に綺麗な花が映っていても、その鏡の価値が上がるわけではなく、鏡はただの鏡である。また、鏡に犬の糞が映っていても、鏡はただただ鏡であって、その鏡の価値が下がるわけではない。

私たちの心も同様で、周りの環境、自分に映り込む世界で濁ったりせず、私たちにできることはひたすらに自分の内面(鏡)を磨き続けることである。」

みたいなことが書いてあった。

(後日購入、鎌田茂雄さん著作の五輪書)

ちょうど、自分の境遇とかに対して不満や自責、嫉妬心みたいなものが混ざってきていた時期だったので、この言葉を胸にもう一度自分の生き方というものを磨いていきたいと思う。

常に鏡のような心で居続けることは本当に実現が難しいが、どんな状況の中でも心に波風を立てず、自分の境遇を踏み締めながら、あえて間違えていそうな方向にも恐れず歩いていきたい。

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