はしっこ

スティック握る位置について

Academy fight songとゆうバンドを一昨年くらいに結成したんですが、この年でこんなにバンドに夢中になるなんて夢みたいですね。いやむしろ、歳をとって残された時間も少ないだろうから(笑)ハッパをかけてやり尽くそうみたいな感じです。

で、そのバンドの初ライブの時に、以前noteで登場した23(にいさん)のバンドと対バンだったんです。

23は僕がハタチなりたてくらいの頃からライブをよく観ており、(福岡にこんなストーンローゼズのレニみたいなドラマーおるんや、、、)と驚き痺れました。叩き方も出音も他のドラマーの人と比べてズバ抜けてた。

多感な時期なので当時観たバンドはどれもカッコよくて影響受けまくったんですが、あの頃の福岡は音楽シーンとしても成熟しきってる感があって、次々にいろんなアプローチのバンドが出てきてすごくクオリティも高くて僕もそれ観ながらスクスクと育ちました。

23のやってたバンドはGrind Snappersってバンドで僕めちゃくちゃ好きで北九州とかまでよくライブ観に行ってた。

そのうち23とは一緒に対バンすることも増えてきて(スナッパーズは解散してしまい対バンは叶いませんでしたが、、)色々ドラムについて教えてもらいました。23すごく面倒見がいいんです。

で、そのアカデミーの初ライブ後に23と路上に座り込んでドラムトークを1時間くらいしたんです。

「3分だけ話があるから」

と言われ(3分?終わるんかいな??)と思ってたら1時間コースでした笑

で、肝心の内容は「スティックのどの部分を持つか?」についてでした。

当時僕は普通のグリップよりもやや真ん中寄りのところに親指がくる感じで握ってました。

で、23はスティックのかなり端の方を握っている。

「端を持つと腕とスティックと繋がって最大の音が出せる」

これについて、実際に道路をスティックで何回も何回も叩きながら23は熱心に僕に教えてくれました。

道路の路面は23のスティックで何度も叩かれて、まるでSM嬢に鞭打たれるオジサンみたいな感じでピシピシ打たれ続けてました笑

で、道路をSMチックに叩きながら、

「端の方を持つことで、スティックに自分の腕が繋がって、末端が最高速度になるし出音が大きくなる」

って23から何回も説明を受けました。

要約するならば、「はしっこ握り」でムチみたいに先端まで力を伝えるんだ的な説明でした。

僕もけっこう頑固ものなので、「ほんまかいな、、」と半分疑いながらその日は話を終えました。

で、次スタジオ入った時に試したんですが、速いフレーズでもこの「はしっこ握り」の方が正確に叩けるし音も大きくなったんですよね。

やってみるまでは、(スティックの操作は真ん中に近いの方がコントロールしやすいんじゃなかろうか?)と半信半疑だったんですが、やってみると愕然とするくらいに「はしっこ握り」の方が良かった。

「やっぱり23すげえや、、、」

23のライブは数えきれないくらいに観てきましたが、この「はしっこ握り」は最初に僕が観た時からされてて、スネア叩いた時とかに、23独特の破裂するような、なんか弾けたようなサウンドがするんですよね。スネアの種類やチューニングとかにもよるのかもですが、23の音はほんと23って感じなんです。

いろいろドラムに関してたくさん工夫してあると思うんですが、この「はしっこ握り」はそんな23の産み出した技の一つなんだと思います。

で、今となっては、もろパクってます笑

てか、もっと早く教えてもらっとけばよかった笑

この「はしっこ握り」は、イメージ的には、釣り竿とかの考え方に近いのかな、とか自分なりに考えました。

釣り竿を、真ん中ら辺で握って竿を振っても、遠くまで飛ばないですよね。

やっぱり、遠投するためには、竿のしなりや長さを最大限に活かさなければならない。

そのためには、竿のできるだけ端を支点にして振った方が飛びやすいです。

まれに、真ん中で振ってもめちゃ飛ぶ人がいるかもしれませんが、力学的には端の方が飛ぶはずです。

遠心力を最大にすると遠くまで飛びハズですから。

で、釣り竿だと、振った反動が大きくていきなり竿を戻す、とかは難しいと思うんです。

そこが身体の使い方の妙かな、と。

どうやってスティック捌きに繋げるのか??

長くなりそうなので次回に続けます。



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