見出し画像

豊嶋さんとの出会い

豊嶋さんとの出会い

福岡に以前ロレッタセコハンというトリオがおられまして、僕からしたら大大大先輩なんですが、そちらのウッドベースを担当されていた豊嶋さんが、なにやら僕の修行に近いような、合気柔術みたいなことをやっとる、と聞いたのがコロナはじまりたての頃でした。

それを聞いた時、なんだか凄くときめきました。

合気的なことは亀甲の先生とも触り稽古でやっていたので、合気柔術についていろいろ教えて欲しいと思った。しかも、音楽界隈で武術的なことをやってる方とか会ったことがなかったし、近しいところでそんな人がいるんだと素直に感激した。

豊嶋さんは、それ以前から、ご自身のイベントでトヨシマオンステージというのを、今はなき清川のgigiで開催されていて、そこにドラムで即興演奏で2回ほどお呼びいただきました。

そのイベントでは、豊嶋さんと僕がドラムで、蝉の岡崎さんがギターとかで2時間近く即興演奏続けたりしました。観る側からしたらやばいですよ2時間ぶっ通しは笑

マクマナマンのドラマー瀬戸口くんとも3人打楽器のセッションさせてもらったりしました。

トヨシマオンステージは基本的にあまり決まり事がなくて、自由すぎる姿勢にワクワクさせられるイベントでした。
タイムテーブルにも「開始=気分で」とか書いてあったり笑

なにやら面白いイベントをやっているロレッタの豊嶋さんですが、そんな音楽的な集まりの場で会って話したりしてても武術みたいな話は1ミリもその場に上がってこないわけですよ。

武術してる人は、なんとなく口外を控えるというか、ちょっと隠しちゃうのもあるんでしょう。言ってもわからんやろ、的な感じで。

ところがどっこい、実はかなり似たようなことを追求していた。

これにはもうテンションが上がってしまい、メールしたのです。

是非お手合わせお願いします、と。

で、3年くらい前になりますが、初めてイオン笹丘の近所で待ち合わせて、近くのひとけのない公園で最初の手合わせしたんですが、のっけから衝撃でした。

亀甲クラブで教えてもらってたことを、同じ感覚で同じレベルで教えてくれる!!

一般の人に話してもチンプンカンプンで白い目で見られるような話を、きちんと理解して共感してくれる!さらに、「例えば〜」とか言いながら実際に触ったりして動き方とかの検証もしながら「つまりこういうことよね?」と言語化してくれる。

これはまさに亀甲の先生がやってくれてたレベルのことやん。

僕は感動してました。

そのまさに最初の稽古の時にものすごく印象に残ったのは、やはり!という感じでしたが、オレオレ理論を豊嶋さんも持ってたことでした。

〇〇しよう、て時に、「自分が〇〇しよう」の「自分」を消せば、うまくいく。

この言葉を豊嶋さんから聞いた時の衝撃は忘れられません。

自分が追いかけたり学んできた武術で言われてきたことを、こんなに身近で同じように実践してる人がおったのだ!と驚愕しました。

しかも豊嶋さんは、習ったとかじゃなくて、豊嶋さん独自の考えがあってその結果「自分を消す」だけでいい、と話すんです。

なぜか??

それは、人間〇〇だから自分を消せば〇〇を使える、、となるほど納得の根拠を面白く説明してくれる。

この〇〇の部分は、もし機会があれば豊嶋さんから直接聞いてください、めちゃ納得の一言なので。

以前noteに書いた「オレオレ理論」で出てきた、「オレオレ無視理論」がまさにこれと一緒のことだと思います。

徹底的な自分無視を豊嶋さんはかなり生物的、遺伝子的な視点で独自に回答を見つけてこのしょっぱなの手合わせから僕に教えてくれた。これにはビビりました。

それから不定期ですが、豊嶋さんとは時々やりとりして、いろんな場所で稽古をつけていただいてます。

亀甲クラブに通うのをやめていた僕にとって、豊嶋さんは初めて手合わせした瞬間から、唯一の武術の友であり師匠であり同志であり、圧倒的に頼もしい存在となりました。

で、だいたい、橋の下とか、公園とか、おばあさんの経営する古びた音楽スタジオとか、金のかからない場所で2人で稽古する。

いい年こいた2人の不審者が、夜のドブ川の橋の下とかで人目を忍んで手合わせしている。音楽スタジオで楽器も触らずひたすら怪しい手合わせを繰り返す。

いわゆる不審者の仲間が出来たんです笑

それで毎回、コップとか箸とか、身近にあるグッズを使って相手の崩し方とか動かし方を研究して教えてくれる。初心者が習ってもすぐに出来るようなやり方を豊嶋さんは自分で考えたり研究していて、いつも聞いていて楽しいです。

豊嶋さんの技というか、術は、身近なものを使うことで初心者でも簡単に体験できるので、このnoteにも記録したいのですが、これは豊嶋さんの特許だと思うので詳しく書くのは控えておきます。

それと、純粋に音楽的表現についても豊嶋さんはすごいです。gigiラストイベント岩谷さん還暦祝いでのコールアンドレスポンスは豊嶋さんにしか出来ない達人の境地のひとつの到達点でした。

自分がない、力みがない、そしてアホすぎる歌詞 笑 (ロレッタ時代の歌詞もやばいんですが笑)

こんなところで武術的にハイレベルな姿勢をライブの場で昇華して小学生が喜ぶようなワードで客を沸かせる芸当ができるのは豊嶋さんだけだと思った笑

岩谷さん還暦祝いでコールアンドレスポンスをする
豊嶋さん、の図


書いてたら、そういえば動画撮ってたこと思い出しました。見返して、また抱腹絶倒してしまった笑

また豊嶋さんについては勝手にいろいろ書こうと思います。変なこと書いちゃってたらごめんなさい笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?