瞑想してたらトリップした話
みなさん、瞑想はしたことあるでしょうか?
マインドフルネスとかで流行したから結構やったことある人多いのかも。
僕は瞑想は継続してやるタイプではないのだけれど、座禅というものに対して立禅というものもあり、この立禅は30才少し前からかなり長期間やりこんだ。ちなみに、立禅とは中国武術では站椿(たんとう)として身体つくりの基礎中の基礎となる修行だ。
站椿を知るまでは特に身体や精神に対してトレーニング的なことはやっていなかった。
ただ、なんとなく本とか読んで気まぐれに気分が乗れば時々瞑想をしていたのだけれど、
今日は、僕が瞑想とか座禅をやったなかで
「これは!!」
とすごいモードに入った思い出を3つくらい書こうかな。いずれも站椿を始める前の出来事だった。
その① 図書館での胡散臭い書籍
20代半ばの頃、保育士資格を独学で取るべく、毎週図書館に通っては発達心理学や精神分野の本を読み漁っていた。この頃フロイトやユング関連の本もよく読んでいた。
で、疲れてきたら他の分野の本をテキトーに取って眺めるんだけど、たまたま「宇宙と繋がる」系のいかにもウサンくさい本を読んだのだ。
具体的な内容は全く覚えてないんだけど、
「この本、この文章を読んだアナタは精神のステージが上がり、宇宙と交信しやすくなります。」的なことが書いてあった。
「んなアホな笑」
ってなりますよね、、、
で、特に気にせずまた少し勉強をしてから、近所の眺めのいい公園になんとなく行ったんです。
池の周りを囲む芝生に腰掛け、フト、(座禅でも組んでみるか、、、)って思い立った。
特にやり方とかも詳しくないので、とりあえず芝生に胡座で座り、しばらく静かに時間が過ぎるのをボーっとしながら座り続けていた。
すると!
急に公園の景色が神々しいような、眩しいように感じられて
なんか、その場所と一心同体になったような感覚になったのだ。
かなり前の記憶なので鮮明には思い出せないが、やたらと心地よくて、光で満たされているような状態が続いた。
「や、ヤベェ、、、ほんとに宇宙と交信してるのか???」
あの本の影響かは今となってはわからない。もしかしたら、あの文章でかなり強い自己暗示にかかっていたのかもしれない。それか、ほんとにあの本には魔力のようなものがあり、読んだ人は魂のステージ的なものが上がってトリップしちゃうのかも。。。
今となってはそれがなんというタイトルだったか皆目検討もつかない。ただ、最初のトリップ体験として強烈な現象だったのだけは覚えている。
② 実家のバグワンの本
親父がかなり宗教的な書籍を買い漁り家計を圧迫していた(笑)ことは以前書いたが、バグワンラジニーシというインドの高尚な人の本も大量に家にあった。
以前は全く興味を持たなかったが、公園での瞑想でトリップしたこともあり、それから時々気が乗ったら瞑想してた僕だったけど、なかなかあの感覚には到達できず
瞑想ってムズイわ、、、と諦めかけていた時期に
そのバグワンの書いてる瞑想をやる秘訣、みたいな文章を読んだのだ。
その内容としては
あなたは牛を引いている、だったか
牛を捕まえている、だったか
とにかく牛をイメージし、その牛にしっかり寄り添うというか、離れないようなイメージを続ける、的なことを書いてあった気がする。
で、コツというか
とにかく、瞑想してもあなたが没入できなかったり、全く違う世界に到達できないのは、
要はガマンが足りないからだ
簡単に牛(おそらくトリップする状態のこと??)を手に入れられるわけはない
牛を捕まえておくのは、本当に辛抱と忍耐が必要なのだ
瞑想して世界が簡単に開けるなんてないのだから、執念深く地道にあなたは牛を捕まえ続けて離さないようにし、おのれを牛に集中すべし
カラダが痒くなったり、姿勢をかえたく変えたくなったりしても絶対に捉われず
ただただ牛に集中しろ!
的なことが書いてあった気がする。これも20年近く前の記憶なので、もしかしたら全然違う内容かもしれないが、、
「なるほど、、、、」
たしかにそうよね、いっちょ瞑想してみようかなぁ、みたいな感じで
その気になり
とにかく牛を離さない、みたいなイメージを浮かべながら瞑想をした気がする。
すると、少しして
トリップした笑
バグワンの書いてることはホントやったんや!と驚いた。
ただ、この時どんな感覚だったかは、具体的にはあまり覚えていない。。
体感としては、①の公園の時みたいな感覚だったとは思うけれど、光のイメージはそこまで強くなかったと思う。
実家のごちゃついた部屋で瞑想したからかもな笑
ただ、これまで何回やっても到達できなかったあの状態がまた体験できた!ということだけは理解できたのだった。
そういうわけで、瞑想というものは、ごく稀に不思議な感覚を体験できることがある。
だけども、それからも時々、牛をイメージしたり、呼吸とかも整えたりして何回かチャレンジしたけれど、やっぱりなかなかトリップには成功しなかった。
で、しばらく日が経ってから3回目のトリップが起こるんだけど、
だいぶ長くなったのでこれはまた次に書こうかな。